カテゴリ:昔々おバカな話( 480 )
心電図検査
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 《心電図検査》

人間ドックでは、心電図がとられる。
足首と手首に洗濯バサミのデカい奴をかまされ、
胸のあたりに、スッポンスッポンと、
引っ付くモノを取り付けられる。

検査は、数秒で終わる。
カタカタカタカタ
機械の音がし、
 「はい、終わりましたヨ」
いとも簡単にスッポンがとられる。
人間のど真ん中、なにより大事な心臓を調べるにしては、
実にあっけない。
儀式と呼ぶことすら出来ないほどの、短時間作業である。

 『ほんとに僕の心臓を見たんだろうか?』
不信の気持ちを抱いたまま、衣服を整える。
心臓を見た訳ではないのだが、
機械的には、見たハズである。
小さなほころびも見逃さなかったハズである。

その昔、まだスッポンがなかった時代・・
聴診器を当てただけで、
私の心臓の欠陥を見つけた学校医がおられた。
 「心雑音がする」
この診断で、初期の心臓弁膜症を見つけてもらったのだ。

当時、中学生のけんじろう君は、よく気を失った。
朝礼で、整列中にバタンと倒れた。
プールでも、気を失いプカリと浮かんだ。
理由は、心臓の弁が機能せずに、血液が逆流していたのである。
いわゆる弁膜症。
病院から注意事項が手渡される。

 ・一日に2時間以上歩かないこと
 ・走らないこと
 ・泳がないこと
 ・太陽にあたらないこと

体育の時間は、みんなの服を持って、
運動場の木の陰で、静かに読書をさせられた。
プールが見える木陰で、詩集を読まされた。
おかげで、ゲーテだのシュトルムだの、
堀辰雄の「風立ちぬいざ生きめやも」だの、
女学生のように、読みふけった。
ヘッセの車輪の下が重くて重くて・・・

で、現在、検査の結果、
な~~~んもありませ~ん!
なんだったんだ、あの青春時代の車輪の下は!
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         都井岬の馬たち
by ishimaru_ken | 2019-02-26 05:32 | 昔々おバカな話
病院 定期検査の憂鬱
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 一年に一度、定期検査で病院にいく。
いわゆる人間ドック。
大人になれば、正しい行いだ。

「検尿と検便は、お持ちになりましたネ」
病院に来る前から、戦いは始まっている。
戦いとは言い過ぎだが、
ビニールに入った検査器具の説明書きを読んだだけで、
気が重くなる。

 (トイレにこもって、何かをしなければならない)
誰にも助けて貰えない、面白くない作業が待っている。
和紙を前にして墨をすり、
《憂鬱》という文字を書道で書く時は、
このビニールに入った検尿検便検査器具を思い浮かべれば、
人を感動させられる画伯になれるだろう。

さらには、コレを提出するには、自ら持っていくしかない。
ネット社会では、架空の持ち込みが可能だろうが、
病院では、自ら手で持って来るよう鼓舞している。

そういえば・・・
昔々、60年前の事じゃった・・
大分県は、杵築(きつき)市の、
武家屋敷に住んじょったケンジロウ君は、
幼稚園から検便を持って来るよう言いつかった。
翌日、マッチ箱に入れた検便を母親に持たされた。
幼稚園まで、50mの距離しかない。
ところが・・
幼稚園に着いてみると、そのマッチ箱をどこかに落としたらしい。
先生に指摘され、武家屋敷にまで戻ると、
母親の作子さんの眉が吊りあがっている。
ケンジロウ君の失態を許せない作子さんは、
武家屋敷の納戸に、閉じ込めセッカンの教育をした。

暗闇に閉じ込められたケンジロウくん。
恐ろしいことに、その納戸には、
戦国武者の武具があった。
(後年、文化財として県に納められた)
5歳のケンジロウ君には、
口をあけた武者が武具を着て座っているように見える。
睨んでいるように見える。
ビービー泣いた。
泣き続けた。

その鳴き声を聞きつけ、門番のご夫婦が、
奥様である作子さんに嘆願する。
 「おぼっちゃまを許して下さいませ!」
その嘆願のおかげで、おぼっちゃまは、
納戸セッカンから救出されたのである。
 (注:門番のご夫婦が門の横のスペースに住居を構えていた)

それ以来、ケンジロウおぼっちゃまは、
検便に関して、並々ならぬ憂鬱感を抱いており、
よもや、それを提出する道程で
再び、
門番のご夫婦の助けをお願いするような行為が
おこるのではないかと、
首が折れんばかりにコウベをたれているのです・・
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     その武家屋敷にて現在の私
by ishimaru_ken | 2019-02-22 06:06 | 昔々おバカな話
ブッチャーの引退
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 ブッチャーが日本で引退声明をした。

ブッチャーとは、往年のプロレスラーである。
失礼、往年という言い方が間違っている。
今、引退と自ら言うには、直前まで現役だという意味だ。

今から、30年ほど前、
北海道の、とあるホテルの朝食会場。
私が、納豆をこねていると、
ドスドスと歩いてくる人たちがいた。
先頭にいる巨漢を見て、思わず逃げ出しそうになった。
そう、あの悪役でならしたブッチャーだ。
眼をギョロつかせ、どでかい胴体をゆすりながら、
斜め向かいの席に座った。
距離にして5m。

弟子とおぼしき若いレスラーが、
コーヒーを運んでくる。
そのカップをブッチャーが掴んで口元にもってくる。
すると・・身体の大きさに錯覚されて、
コーヒーカップがまるで、
小さなミルクピッチャーに見えるではないか!
そのヒタイには、数本の縦ジワが走っている。
ちょっと触っただけで血が噴き出す仕掛けを自ら拵えた、
自慢のヒタイだ。

ジロジロ見るのも失礼なので、目の端にすえながら、
焼き魚をつついていると、
どう見ても、ブッチャーがコチラを見ている。
私の周りには、私しかいない。
私に向かって、「オレを見ろ」とけしかけている。

「オレ」を見た。
ギョロ目の下の口元から真っ白な歯がギラリと光った。
笑っている。
おまけに、ウインクまでしている。
あの悪役の親玉、ヒールが可愛いウインクをしている。
そこに、おちゃめなブッチャーがいた。

「泣く子が泣いてしまう」と言われたブッチャー。
(私が言っていた)
小さなミルクピッチャーを持った姿のまま、
記憶に焼き付いている。
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by ishimaru_ken | 2019-02-21 05:45 | 昔々おバカな話
天浜のオヤっさん健在
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 47年前、東京の椎名町(しいなまち)という駅から、
5分歩いた所に、天ぷらを食べさせる店があった。
 《天浜》てんはま
店から、2分歩いたところにあるアパートに暮らしていた私は、
頻繁に、店のノレンをくぐった。
天ぷらを店で食べるという、もの珍しさにまず驚いた。
(田舎では、天ぷらは家で作るものだと思っていた)
さらに驚いたのは、店主である。

上下白の板前服をまとい、頭にも白の帽子。
その帽子のテッペンから突き上げるような高い声色で、
機関銃のような喋りをまくしたてる。
早口なんてもんじゃない。
割舌のよい、はぎれよき喋りは、
政治から、経済、スポーツに至るあらゆる分野におよび、
カウンターに座る私の目を白黒させた。

「ほいよ」
出されるのは、決まって、
《豚のしょうが焼き定食》
たしか450円だった覚えがある。
学生としては、ご馳走である。
豚はトンカツと決め込んでいた私に、
この定食は、驚きの味を教えてくれた。

その天浜のオヤッさんが、いまだ健在だと聞きつけ、
先日、椎名町に繰り出した。
46年ぶりの邂逅を求めたのである。
さて・・・
店の近くまで歩んでゆくと・・・おお~
カクシャクと背筋を伸ばしたオヤッさんが、
路上で、手を振って迎えてくれるではないか!
ガッシ!
握手するやいなや、往年の機関銃が始まった。
 「85才になったサ~」
帽子の代わりに白くなった頭のテッペンから高音が空を舞う。
年をとっても、
ほとんど声が変わらない人
が存在している事を知った。
メン玉も、以前と同じ真っ黒でクリクリしており、
話し出すと、一人で延々しゃべりまくっている。

世の中に、文章の最後につける丸なしで、
喋り続ける人
を3人知っている。
黒柳徹子さんと、作演出家、後藤ひろひと氏のお母さんと、
この天浜のオヤッさんだ。

「表に止めてあるママチャリでサ~ァ、
 北九州までフェリーで行ってネ、
 グルグル福岡を走り回ってきたのサ~」

あんですと?
椎名町から3時間以上かけて、竹芝桟橋までママチャリで行き、
フェリーで北九州までチャリをのっけ、
筑豊の辺りを走り回ってきたですって!
えっなに?2回も行った?
来年又、行くって?
おそるべし85才!

 『変速ギアは付いてないんですよネ』
 「んなもん、いるかい!」
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   築地の魚河岸に毎朝通ったママチャリ
by ishimaru_ken | 2019-02-09 05:18 | 昔々おバカな話
置いていかれる
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 20代の頃に、こんな言葉を聞いた事があった。

若い時は、みんなが遊びに行く時に置いて行かれると、
 さびしいものだが、
 年をとると、置いていかれる事を楽しむようになる


さあ、アナタはどちらだろうか?
若者側の心境か?
年よりの心境か?

というより、若者だった頃、
最後の言葉が理解できなかった。
 「置いていかれる事を楽しむようになる
ウソだろう!
置いていかれたら、さびしいに決まってるジャン!
ジャンを連発して、爺様の心境に反発した。

『これから、みんなで楽しい旅行に行くとしてサ、
 爺様は、置いていかれるのですヨ。
 それを、ヨシとすると言っているのですヨ。
 ヨシどころか、楽しみに感ずると言っているじゃないか。
 ホントかな?』

コレが、ウン十年前の私の感想である。
はっと、気づくと、ウン十年が過ぎていた。
光陰は、ジェット機より速かった。
んで、その昔の言葉を思い出した。
改めて、その言葉を反芻してみる。

置いていかれる事を、楽しむようになる

う~~む・・
分かるような気がしないでもない。
分かりかけている気もする。
分かる事を拒否したい気持ちがあるのも事実だ。
はい、その通りです、と答えると、
爺様にランクインされるのが、嬉しくないのかもしれない。

数十年ぶりに思い出したこの言葉は、
ある意味、人生の哲学を表わしている。
でも・・・
つらいなあ~置いていかれるのは・・
どちらかと云うと、先頭たって遊びに行きたいなぁ~
遠足の日に、置いていかれるのは、我慢ならんでしょ。

う~~~ん・・
分かるようになるまで、もうちょっとだけ、
時間を延長してもらおう・・・
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          伊豆七島 神津島
by ishimaru_ken | 2019-02-07 05:13 | 昔々おバカな話
おだたる
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 《おだたる》
大分方言で、興奮して普通でない浮ついた行動をとる事
子供が、家に大勢の親戚が来て、浮き浮きしてしまい、
走り回ったり、あらぬことを口走ったり、
普段とちがう行いをする時に、親が謝ったりする。
「あの子は、おだたっちょりますけん、すんません」

謝るという事は、悪いことをしたと考えている訳で、
この言葉は、マイナスな行為と取られている。
「まあた、けんじろうは、おだたりよんナ」
けんじろう君は、まともに言葉を喋れなくなり、
素っ頓狂なダンスを踊ったりしている。

しかし、ここで、この言葉を再考してみよう。
おだたる・・は、マイナスだろうか?
興奮しすぎて、今までの自分でない何かが、
生まれようとしている
のではないか?
自分の殻を破ろうとしていると表現してもいい。

 突然、大きな歌をうたいだしたり、
 シュールな踊りをしてみたり、
 宇宙の解説を始めたり、
 「ここから、トンネル掘ってブラジルに行くんじゃ~!」

奇抜な発言をしてみたり、
親にたしなめられるまで、おだたり続けている。
 「もう、ほっちょきない」
     (ほおっておきなさい)
親も呆れて、知らんぷりをきめこむ。

ここで、勘違いしてほしくないのだが、
集団で、おおいに舞い上がったり、
暴走するのとは、意味が違う。
それは、おだたるとは言わない。
おだたるのは、
あくまで、個人の範囲の行動にすぎない。
よって、集団の興奮は、祭り以外は、
あまり褒められないかもしれない。
マイナス要素がすくなからず生じる。

やはり個人的な、おだたりが面白い。
大人になっても、たまにおだたっている自分に気づく事がある。
浮ついている。
あとで正常になって思い返してみると、
恥ずかしいような言動をしている。
しかし、本人は、ふざけている訳ではない。
あくまで真剣なのだが、
自分の中から出てきた発想や、思い付きを、
なんとかして伝えたくてたまらない。
んだけんど、うまく表現できないもどかしさに、
身体をクネらせている。

この状態を、大分の人たちは、昔々に、
おだたるという言葉にしてくれた。
ありがとうございます。
わたしは、おだたっております。
これからも、おだたっていようと思います。
おだたり続ける事に、なんらカイヨウはございません。
このオフタイムのコーナーに、
新たに、《おだたる》を設けようかな、
とさえ考えております。

今朝は、早朝から、おだたったお馬鹿にお付き合いくださり、
まことに有難うございました。
では、良いお年を・・
って、もう正月は、とっくに終わっとるワイ!
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         桜島をバックにおだたる
by ishimaru_ken | 2019-01-16 05:14 | 昔々おバカな話
正月の呑み会
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 その昔、50年以上前のこと・・・
正月がくると、我が家へご挨拶の人が集まる。
銀行勤めの父親の家に、行員たちが、訪れるのである。
サラリーマンの、正月の務めと言われていた。
そういう時代だったのだろうか。

3日前から、母、作子(さくこ)さんは、
大量のおせちを作った。
作子と言われるだけあって、モノを作るのが得意だった。
「いただきま~す」
お客様の乾杯の声を聞きながら、裏の台所で、
こま鼠のように立ち働いた。

けんじろう君は、こそっと襖を開けて、
大人の宴会にしのびこむ。
大人が次第に酔っぱらっていくサマが、面白かったのである。
父親のサマは、いつも見ているが、他の人はどうなるのだろう?
眺めていると、人それぞれで、
それなりに崩れてゆく。
当時の我が家では、酒が入ると、歌をうたう人が多かった。
すると、伴奏とばかりに、父親がギターを持ち出す。
ジャンジャカジャンジャカ
「♪~やまでらの~おしょさんは~♪」
調子っぱずれの大声が門松の立つ玄関から抜けてゆく。

「けんじろう、コレ持っていって」
作子さんに手招きされ、料理を運ばされる。
急きょ、配膳係りとなる。
運んだ帰りは、カラになったお銚子をさげる。
行きには、アツアツのお銚子を持ってゆく。

そのうち興味津々の、お銚子の中身をのぞいたりする。
ツンとくる匂いがする。
決しておいしそうな匂いではない。
しかし、味見をしてみたくなる。
崩れてゆく大人だけの楽しみの原因を調べてみる。
戻りの廊下で、お銚子をひっくり返し、
手に平にポトンと落とす。
ペロリとなめる。

うえっ
まず~~~い
こんなモノを、うまいうまいと呼んでガバガバ呑んでいるのか?
あげくおかしな人になっているのか。

「お~い、けんじろう君、君も呑むかい?」
おじさんに手招きされる。
「いんや、のまん、でったいのまん!」
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by ishimaru_ken | 2019-01-02 05:27 | 昔々おバカな話
2018お馬鹿テン 昔々お馬鹿な話編
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 お馬鹿テン2日目 《昔々お馬鹿な話》編

《山小屋の音問題》      2017:10月 5日

《昔の映画館で》       2017:11月21日

《カーテンの右はずし》    2017:12月10日

《パソコンが夢をみる》    2018: 1月 3日

《レンタル美容室》      2018: 1月24日

《リップクリームとスティック》2018: 3月15日

《重低音スピーカー》     2018: 3月18日

《ごはんの適量をどう伝える》 2018: 4月28日

《山に本を持って登る》    2018: 6月 5日

《遥かな尾瀬の歌の真実》   2018: 6月23日
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by ishimaru_ken | 2018-12-27 05:35 | 昔々おバカな話
きっと
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 「ぼくの場合、きっと忘れるから」

コレは仕事の最中の私の言葉である。
何かを持っていかなければならない時がある。
例えば、自前の腕時計であったり、予定表であったり・・
そんな時、忘れないようにと、メモをする。

その時のセリフが冒頭のそれだ。
ところが、普通であれば、
 「ぼくの場合、たぶん忘れるから」
となるだろう。
しかし、「たぶん」では、なまぬるい。
「おそらく」も「ほぼほぼ」も出番がない。

「きっと」なのである。
「きっと忘れる」と言い切る。
そして、それを証明するかのように、
「きちんと」忘れて出かけてしまう。
現場に到着して、忘れたことを思い出す。
「きっと」と言ったくせに、と反省する。

こどもの頃からのクセはなかなか治らない。
列車の中で、前の席に立てかけた傘を見つめながら、
つぶやく。
「きっと忘れる」
それはダメだとばかり、なんども傘を確認する。
駅に列車が止まるたびに確認する。
各駅停車の場合、確認の作業は慌ただしい。
指さし点呼までする。

そして、なぜか・・・降りる駅の時だけ、
指さし点呼を忘れる。
ドアが後ろで閉まって、ハタと気づく。
「ああ~きちんと忘れたァ~」
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by ishimaru_ken | 2018-12-16 05:55 | 昔々おバカな話
真冬の水シャワー
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 「さむい!」

身体が縮こまる時がある。
服を着こんでいる時に、それが起こった場合、
さらに着こめばなんとかなる。
しかし、裸でいるしかない時は、そうはいかない。

そのその昔、独り身の頃、風呂釜が故障し、
わけあって修理がままならない冬があった。
真冬にお風呂が沸かせない。
湧かせないどころか、お湯そのものが蛇口から出ない。
じゃ、風呂に入らないのか・・というと、
そういう訳にもいかない。

しかたなしに冷水で、通常の風呂浴びにとりかかる。
通常とは・・・
頭を洗い、身体を洗う作業である。
真冬の水は、冷たい。
キンッと音がするほど冷たい。
頭髪をシャンプーでゴシゴシする辺りまでは、
なんとかなるが、それを洗い流すとなると・・
びゃあ~~~~
悲鳴が出る。

ま・そこはなんとか通過したとしよう。
問題は、全身洗い。
これも、アカスリでゴシゴシ作業まではなんとかなる。
なんとかなると言ったものの、すでに唇は真っ青。
足のフクラハギがこむらがえりを始めている。
さて、ここからだ・・
全身に、シャワーという名の、
噴き出し冷水を浴びせることになる。
想像するだに恐ろしい。
丸い蛇口を自分に向ける。
向けなくてはならない。
ここで、覚悟が決まる。

「南極、はじまりま~す!」
ジャ~~~~~~~~~~
不思議なことに、悲鳴はない。
覚悟さえすれば、悲鳴が出ないと悟る。
泡を落とすに30秒間~1分、
信じがたき時が過ぎてゆく。

この冷水全身洗いが、冬の間、延々続くのである。
毎日続くのである。
雨の日も、雪の日も・・
そう、雪の日は、さすがに風呂をやめようかと悩んだ。
しかし、「ここはひとつ」という言葉が浮かんだ。

「ここはひとつ、雪の日こそ冷水を浴びようではないか!」
行者的な発想にとりつかれた。
頭の中に、氷の滝にうたれている自分が浮かぶ。
今ここに、
こおり水をシャワーにして浴びている私がいる。
なばんだむ なばんだむ
雪降る窓を眺めながら・・・
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          富士山の噴火口内にもぐる
by ishimaru_ken | 2018-12-14 05:43 | 昔々おバカな話


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