カテゴリ:仕事( 420 )
男優と女優
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 《同性にからい》

芝居の話をしてみよう。
役者は、芝居の役者を観ている。
その時、男である私は、男の役者にからい

どういうことか?
男役者は、どうあらがっても、男を演じている。
男の生きざまを見せつけている。
男を見せる限りは、男をきちんと演じて貰わなくてはならない。
ところが・・
 「ヘタクソだな」
時折、感ずる。
芝居がヘタクソなのではなく、男の芝居としてヘタクソなのだ。

ある時、気のおけない女優に訊いてみた。
 「女優から見て、他の女優はどうみえる?」
返った言葉は、
 『点数は、からいわネ』
我らと同じく、同性にからいと云うのである。
ほんじゃ、男優には、どう点数をつけるか訊いた。
 『まあ、あんまり気にならないわネ』
上手かろうが、ヘタかろうが、さして気にならないそうだ。

もういちどひっくり返して、男優にも訊いてみた。
 『からい観方をするナ』
 『つい、芝居を指摘したくなるネ』

なるほど、男優も女優も、同性にからい。
つまり、同性の些細な部分まで見えてくるのだと思われる。
なんたって、些細な部分に異常なほどの関心をよせ、
表現しようとする人たちだ。
からいのは当たり前かもしれない。
つまり、俳優にしても、
やはり異性は、わかりにくい相手なのである。
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by ishimaru_ken | 2018-05-18 06:05 | 仕事
メバル釣り
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 メバルとの相性はいい。
これまで、テレビの釣り番組で、
メバル釣りに、2回出させてもらったのだが、
どちらも、思いのほかを乗り越えて、
わんさかと大きなメバルが釣れ上がった。
特に、瀬戸内海の瀬戸大橋の下で釣り上げた一荷(いっか)は、
29センチクラスが、鯉のぼりのように舞い上がった。
「いっか」とは、
一度の竿揚げに、二匹以上釣れ上がる意味である。

そして先日、東京湾に繰り出した折にも、「いっか」をやった。
どうやら、メバルに好かれている。
眼がギョロリとしているところに親近感が湧くのかもしれない。
メバルは、煮つけにすると旨い魚であるのは、知っている。
アレは旨いだけでなく、骨から身が離れやすいので、
食べやすさも加算されて、
それが「旨い」に繋がっていると思われる。

当然、釣れあげたその夜、刺し身もさることながら、
煮つけを造った。
汁の中で黄金色にギラギラと輝くその身は、
箸でつまむと、見事なまでの身離れを演じてみせてくれる。
4~5回も箸の上下をすれば、残ったのは骨だけになる。
子供に、魚の骨の絵を描いてごらんと言えば、
「こんな絵をかくだろう」
と言わんばかりの骨の残骸が皿に残る。
生前の姿を知っているからこそ、いとおしい骨となる。
その残った骨にお湯を注ぎ、一杯の珠玉のスープとなる。

メバルさん、アナタの身は、私の身となり骨となり、
いつか再び、アナタにまみえるべく、船上の人となるでしょう。
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       メバル刺し身
by ishimaru_ken | 2018-05-17 05:59 | 仕事
役者の時間帯
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 役者の生活の時間軸は、どうもおかしい。
朝、昼、夜の観念はあるのだが、
一日の使い方が、デタラメである。
もちろん、自分のセイではない。
ドラマや映画などのスケジュールに引き回されている。
この時間に来いと言われれば、何があってもその時間に行く

一日は、24時間だと分かっているのだが・・・
「7時に来い」と言われれば、行く。
「3時に来い」と言われても行く。
たまに、
「22時に来い」もある。
「24時に来い」でも、間違いなく行く。
ところが・・
「30時に来てください」
ん・・?

計算してみる。
それって、翌朝6時に行けばいいんでないかい?
じゃ・・ないんだなあ~
30時と書かないと、当日の朝6時に来るお馬鹿がいる。
当日とは、本来くるべく日の前日のことだ。

「あれっ誰もいねえじゃないか!」
現場に着いて、お馬鹿は、腹まで立てている。
困ったもんだ。
朝日に照らされながら、
24時間、間違ってきてしまった自分を恥じている。
恥じてもしょうがないので、居直る。
早朝の飯屋を探すフリをする。
なかやだの、吉野家だの、朝定食を探しているフリをする。
富士そばの方がいいかな・・とふらついたりする。
そのあげく、結局、駅の立ち食いソバのノレンをくぐる。

キツネ蕎麦に卵をおとして貰って、
オイナリさんを二つ食べたところで気づく。
キツネ蕎麦って、アブラゲだよね。
そこにオイナリは、やはりアブラゲだよね。
なんか、24時間、間違ったのと似てないか!
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by ishimaru_ken | 2018-05-10 05:21 | 仕事
ロケ地にどうでしょう?
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 「この岩壁で、ドラマの撮影をしたらどうでしょう」

友人が、神奈川県の、とある海岸を紹介してくれた。
あまり人が訪れない場所らしく、車は最後まで入れない。
駐車場からは徒歩。
訪ねてみると、なかなかいいロケーション。
断崖あり、海の色は美しい。
松なども適度に配置されている。
二時間ドラマのラストにうってつけだ。
試しに、大きな岩の上にあがってみた。

すると・・
デジャブが・・・
(ここ来たことがある・・)
たしか・・この岩の上から、海に突きおとされた覚えがある。
ドッボ~~ン
落ちたあと、私を落とした人の顔に向け、手をバタバタし、
やがて、水面下に沈んでゆくのであった。
落とした人は、今は亡き俳優、平幹二郎さん。

そう、私はすでにこの地で、二時間ドラマを撮影していたのだ。
20年以上前、まだ寒い季節であり、
ドライスーツを服の中に着こんでいた。
すると当然、身体が浮き上がり、沈まないってんで、
服の中にたくさんの重りを入れた。
ドッポ~~ン
恨みがましく、もがきながら沈んでゆく私・・

「カットォ~オッケ~」
その声を水中で聞いた。
慌てて、浮かぼうとしたのだが、
入れた重りがあまりにも多い。
手をかけど、足をけれど、いっかな浮上しない。
ゆらぐ光ごしに、水の上を仰ぎ見ると、
スタッフの片づけが行われている。
 (やべ、重りを出そう)
あれれ・・?
重りがはずれない。
泳いでいる場合じゃない。
間に合わない。
息が苦しい・・・

走ろう!
海底を、自分が落ちた岩を避けて走った。
水深2m。
砂と岩がまじる海底を走った。
どこかに、あがり口があるハズだ。
走るといっても、ゆっくりである。
まるで夢の中で走っているようなスローモーション。
ゴクン、海水をのんだ。
これって、やばいんでない・・
手でこいだ・・足をかいた・・
頭の芯が、キ~ンと鳴りだす。
すすまない、すすまない!
ガホッ
又、のんだ。
たぶん、肺にはいった。
キ~ン、キ~ン、頭が悲鳴をあげる。
すべてが泡の中にいるような混濁した世界に包まれる。
耳は聞こえるのだが、目がおかしくなった。
ぼんやりというより、濁ってきた。
キ~~~~~ン!
その時・・

ブファっ!
波に押された身体が水面からとび出た。

 「どうしたんですかぁ~?」
スタッフの、のんびりした声がかかる。
どうやら、私の場合、水に沈んでも、
自力で、かってに戻ってこられると思われていたらしい。
九死に一生を得た人にかけられた言葉が・・・

 「弁当、アッチにありますから」
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by ishimaru_ken | 2018-05-08 05:24 | 仕事
新幹線 速いナ
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 「新幹線って、ものすごく速いナ」

新幹線が速いのは分かっているアナタに訊いてみたい。
最近、《のぞみ》ではなく、《こだま》に乗るべく、
駅のプラットフォームで、待っていた事あります?
例えば、JR東海でいえば、《掛川駅》かけがわえき。

まさに《こだま》に乗ろうとして、ベンチに腰掛けていた。
すると・・・
遥か遠くで、コスるような音が聞こえ始めたと思う間もなく、
突然、目の前に、
ゴ~~~~~~~!
白い巨体が通り過ぎた。
何に例えたらいいか、今頭をしぼっている。
巨象をはるかに超える、マンモスが数十頭、
気が狂わんばかりの速さで、目の前を通り過ぎた感覚だ。
びっくりした。

いつも、新幹線の客席で、本を読んだり、
眠くなったり、ぼんやり外を眺めているのだが、
外から改めて見てみると、
とんでもない物体移動が行われている事実に驚く。
しかも・・・
そのマンモス達が、2~3分おきに、
コッチ側からも、ソッチ側からも、ひっきりなしに
やってくる。
その度に、
ガ~~~~~~~~~~!

写真を撮ろうと、慌ててカメラを取り出したものの、
その時間は、一瞬だ。
16両編成が過ぎる時間は、たったの3~4秒たらず。
マンモスたちが、たらずで、疾走する
轟音の名残だけが、《こだま》しか止まらない駅の客、
私の目ん玉を、見開かせている。

そうだった。
最近、《のぞみ》しか乗っていなかった。
新幹線の内部からしか、見ていなかった。
駅を通り過ぎるその凄まじいスピードと重量を、
感じていなかった。
ふむ・・
便利という名の文明を、思いっきり享受する気なら、
新幹線の《こだま》しか停まらない駅のプラットフォームで、
しばし、立ち尽くしてみるのも手かもしれない。
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 蒸気機関車の運転席 赤いひじ掛けにヒジを乗せてみたい
by ishimaru_ken | 2018-05-05 05:32 | 仕事
パジャマのズボンを
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 旅先に宅急便で、必要なモノをバッグに詰めて送る。
着るモノ、すなわち衣服が主となる。
今回は一泊だから・・ってんで、ティシャツを一枚入れる。

やんやかやで宿に着き、届いていた荷物をあける。
さて、風呂に入り、就寝。
翌朝、バッグから入れておいたティシャツを取り出す。
広げる。
ん・・?
Yの字に、二股に分かれている。
なんだコレ?

パジャマの下半身ズボンじゃないか!
確かにデザインがそっくりなティシャツを持ってはいる。
どうやら、そいつと間違ったらしい。
ふむ、さて、どうする?
昨日着ていたティシャツは、汚れていた為、さっき洗濯し、
部屋に吊るしてある。
まだまだ、ビッショリのままだ。
裸で人前に出て行くわけにはいかぬ。
どうする、どうする?

なんとか着れないものかと、
やわらか素材のズボンに腕を通してみる。
ふむ、頑張れば、着れないことはないかもしんない。
両足の部分に、両腕を突っ込む。
思いっきり伸ばし伸ばして、
両腕は通った。
そこまでは良かった。
問題は、頭をどこに通すかだ。

ええい!
かぶった。
かぶりながら、唯一、《穴》と目される部分の切れ目に、
強引に頭を突っ込もうとした。
本来、私の肝心かなめが、出入りする切れ目である。
ぐぅぅぅ~
ズボッ!
抜けた。
まさか抜けるとは思っていなかったので、ビックリした。
ビックリついでに、バスルームに歩んでみた。
鏡の前に立った。
煌々と照らされる灯りに映っていたのは、
どう見ても、人様にはお知らせできない究極のお馬鹿な姿だった。
父親がすでに亡くなっていて良かった。

そしてこのあと、私は知った。
すべての物体は、かぶるより、
脱ぐほうが難しいという真実を・・・
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    茶葉の 一芯二葉
by ishimaru_ken | 2018-05-03 05:27 | 仕事
今ながらホテル
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 ビジネスホテルのバスルームでシャワーを浴びようとしている。
アレッ・・?
お湯が出ないな。
冷たい水という訳ではない。
なんとなくヌルい水・・・30度ほどであろうか。
いろいろやってみたが、これ以上熱くならない。
ん・・なんだコレは?

そういえば、チェックインの時、フロントで、
「大浴場はアチラです」と指摘を受けた。
最近では、部屋にシャワーだけで、バスタブのないホテルもある。
湯につかりたい人は、大浴場へという訳だ。
しかし、部屋にバスタブがある場合、
そこに湯を溜めてつかっても構わなかった。
しかし・・このホテルは?

そうか、そうだったではないか!
このホテルは私が、かねてより望んでいた仕組みではないか!
春から秋まで、湯につかる習慣がない私である。
つかっても構わないのだが、風呂から出ると、
身体が熱を発し、汗まみれになる。
何のために、身体を洗ったのか意味がなくなる。
シャワー、それもヌルいシャワーで充分という訳だ。
よもやホテルで、熱い湯を溜めるのは気がひける。
たった一人の為に、満杯のバスタブは贅沢かもしれない。
っと、首を傾げていたところに、このホテルが現れた。

そう、このホテルは、ヌルいシャワーしか出ない。
熱い湯が欲しければ、大浴場へ行ってちょうだい・・
このシステムによって、ボイラーの駆動量は激減するだろう。
ホテルの燃費は減るし、地球にもやさしい。
ビジネスホテルならではの取り組み、といっていいのではないだろか。

おそらくしばらく、
「熱いお湯が出ないんですけんど!」
苦情がフロントの電話を賑わすだろう。
このシステムをゴクンと飲みこむお客には、
エコホテルとして、認めてもらえると考えられる。
私は、ゴクン派である。
かねてよりの待ち望んだホテルとして拍手をおくりたい。

いろんなホテルの形態が生まれつつある。
嬉しいかぎりだ。
昔ながらもいいし、今ながらもいい。
さて、未来ながらは、どんなシステムが生まれるだろうか?
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by ishimaru_ken | 2018-05-02 06:07 | 仕事
格闘家 武田幸三
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 《武田幸三》たけだ こうぞう
元K1の選手である。
元々、タイの国技、ムエタイ(キックボクシング)を極め、
タイにおいて、
外国人がチャンピオンになった記録をつくった稀有な人である。
のちに、K1のリングに立つようになった。
その頃は、格闘家としては晩年にさしかかり、
成績は、勝ったり負けたり。
しかし、その闘争スタイルは観客を震えさせた。
負けても拍手を送られる珍しい選手だった。
私も拍手をおくっていたものだった。
特に、ローキックの破壊力は凄まじく、
武田のローキックだけは受けたくないと、
対戦相手に言わしめたものだった。

っと、先日、ドラマのロケ現場・・・
メーク室にいた役者が、武田幸三にそっくりだった。
「おはようございます」
『おはようございます』
何気なく挨拶をかわした。
で、それっきりだった。

その後、スタッフと話をしている時だった。
 「今日さ、武田幸三にそっくりな人がいたネ」
 『ええ』
 「眼が鋭くって」
 『ええ、武田さんですネ』
 「えっ?」
 『武田幸三さん』
 「なんだって!」
 『本物ですヨ』

があぁぁ~~~~~~~ん!
わ・わ・わたしは、武田幸三に出会っていながら、
そっくりさんだと思っていた。
よく似た役者さんだと、思っていた。
バカバカバカバカ!
漫画のように、自分の頭を叩いた。
「イシマルさん、髪型が崩れます」
メークさんに、諫められる。
そのメークさんが、教えてくれる。
 『え~と武田さん、もう一日、ロケ来ますヨ』
 「いついついついつ?」

しかして、後日、待ち伏せているかのように、
自分の出番が終わっても、現場から帰らないイシマルは、
あの武田幸三氏と出会えたのであった。
ハガネの右足にも触らせてもらった。
望むらくは、蹴って貰いたかったが、
一発で、あの世往きになるので、辞退した。

そして、記念写真を撮るのに、
なぜか、格闘家でもないのに
ファイティングポーズをとってしまっている私。
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 《十津川警部シリーズ 京都嵯峨野殺人迷宮》
  4月9日(月曜):夜20時~23時 TBS系列
by ishimaru_ken | 2018-04-08 05:35 | 仕事
石丸謙二郎の山カフェ いよいよオープン
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 いよいよ明日から、ラジオの生番組が始まる。
山を語る番組だ。
2月に、一度やってみたのだが、楽しかった。
それではってんで、明日の土曜日から毎週の店開けとなった。

九州は大分の田舎で育った私の家の裏には、
常に山があった。
土日には、仲間と裏山にわけいった。
ツタを見つけると、ターザンごっこに興じた。
食い物は、自分で山の中で見つける。
グミに、山イチゴ、桑の実、アケビ、スイバ、なんでもあった。
中でも、山芋の魅力は秀でていた。

山芋を掘り出すのは、根気がいる。
地面から真っすぐ下に向かって伸びているので、
少しづつ、掘り進まないと、折れてしまう。
何時間もかけて、1mにもなる山芋を掘り出す。
そもそも、その山芋をどうやって見つけるか?
イモが成長した秋に見つけるのだが、コレは至難である。
ツルが枯れてしまっているので、易々と見つからない。
ではどうする?

答は、春にさかのぼる。
春、山の中に入る時、モミ米を持ってゆく。
山芋のツルを発見すると、その下に、何粒かの米をまく。
すると秋に、米が芽を出し、伸びた稲穂を見せるのである。
その下を掘ればよい。
掘り出したイモを持ち帰り、
擦りおろし、すり鉢でゴリゴリやる。
手が痒くなる。
唇も痒くなる。

私は登山家ではない。
いわゆる好きで山に登っているだけだ。
だから、山好きな方に、空想登山をやっていただきたい。
と言いながら、実は今日も山に登ってきたのだが・・・
あっ、おとといもだ・・・

《石丸謙二郎の山カフェ》
NHK第一放送、土曜、朝9:05~9:55
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by ishimaru_ken | 2018-04-06 05:15 | 仕事
せっかちホテル ②
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 私は、セッカチである。
そのセッカチ人間が、欲しいホテルがある。
以前、そのホテルの話をした。

私のセッカチ度は、威力を増している。
以前のセッカチホテルでは、満足できなくなっている。
では、どんなホテルが、お望みなのか、披露しよう。

セッカチ野郎が、ホテルのロビーにたどりつく。
グイィィ~ン、当然のごとく、ガラスのドアが開く。
ここまでは、通常のホテル同様として許す。
(許すと言ったが、許さない場合は後日述べよう)

さあ、ここからだ。
私は、フロントに向かわない。
まっしぐら、エレベーターに歩き出す。
私のポケットには、カードが入っており、
それが、チェックインなど、すべての関わりをやり遂げる。
エレベーターは、私を吸い込むように、扉を開けて待っている。
たとえ、私が全力疾走で走り込んでも、瞬時に開けてくれる。
中に駆け込んだ途端、バスン!
扉は閉まる。
だんだんなどという閉まり方ではない。
指を挟むのは、自己責任と言わんばかりの閉まり方だ。
車内に表記してもらいたい。
【世界一速いスピードを誇るエレベーター】

エレベーターは勝手に動き出す。
ポケットのカードが示す階まで、まっしぐら。
動き出しが興味深い。
だんだんは、当然ない。
このホテルに、だんだんとか、徐々にとか、
次第になどの言葉はない。
もの凄いG(重力が)かかる。
ハジカレルという言葉が適切な上昇のしかた。
思わずかがみそうになる方は乗らない方がいい。

到着はもっと面白い。
ピョンッ
突然の停止で、身体が浮きあがってしまう。
まさかの宇宙遊泳。
着いたと同時に、目にも留まらない速さで扉はひらく。
すると・・後方から、ド~ンと背中を押される。
(いつまでも乗ってんじゃねぇ!)
壁が、私を押し出すしかけになっている。
その勢いで、廊下にはじき出た私は目的の部屋に進むのだ。

もちろん部屋のドアは、近づく5m手前で自動にあく。
ホテルに入って、ここまで10秒というのが、
私の理想である。
何階でもですか?
何階でも!

出るときはどうするか?
出るときはですね・・・
ダスターシュートを拵えてください!
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by ishimaru_ken | 2018-04-01 05:44 | 仕事



石丸謙二郎
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