カテゴリ:その他( 2012 )
タイカレー荒船山
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 荒船山を降りてきたキャンプ場で、夕食を拵えた。
スーパーで、買い求めたのは、牛肉の塊り、450グラム。
6cm×10cm×10cm
見た目、荒船山の断崖にそっくり。

ジュ~~~!
まずはフライパンで焦げ目をつける。
その後、炭火の上に乗っけておき、じんわりと火をとおす。
さて、鍋では、ニンニクとオリーブオイルを温め、
そこにタイカレーのペーストを炒める。
ココナツミルクを注ぎ、野菜を煮る。
最後に、さっきの肉塊をのせればできあがり。
題して、

《タイカレー荒船山》

パプリカの赤と黄色が、紅葉を、
マッシュルームが、崖下の樹木
ブロッコリーが、針葉樹林
レタスが、熊笹の原にしたてた。

さてさて、ナイフを差し込む。
切った崖の断面はピンク色をしている。
崖を切りとり、タイカレーにつけて食べる。
う~~~ん、旨い!
ビールがすすむ。

いつの間にか、夕陽が、
台地にあるキャンプ場をオレンジに染めてゆく。
振りかえれば、肉塊に似た荒船山が、
存在感たっぷりに夕陽をあびている。
私は・・・ワインをあびている。
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    グツグツグツグツグツグツ
by ishimaru_ken | 2018-11-01 05:56 | その他
ホッケのひらきで皿なめろ
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 我が家の朝食には、干物が一品つく。
今朝は、ホッケのひらきだ。
体長25センチ。
ぷっくらしている。

朝食が終わると、皿を片付けるのだが、
この皿の上には何もなくなる。
何が置いてあったのか、分からなくなる。
つまり、すべて私の腹の中に入ってしまう。
身はもちろん、骨も皮も。
バリバリ、ムシャムシャ。
無理やり食べているのではない。
好きなのだ。
特に皮は大好きだし、骨も甘味があって旨い。
残すなんてとんでもない!
誰も見ていなかったら、たぶん、皿をなめる。
残った魚の脂をなめてしまいたい

一度だけ、なめてみた事があった。
ペロリッ
その時・・・
己が姿がガラスに映っているのが見えた。
犬がいた。
眼がいやしい。

恥ずかしかった。
いやしくも、これは人間がやる行為ではない。
山中遭難とか、洞窟閉じ込めとか、非常事態以外では、
人としての在り方をしっかり保つべきでないのか。
ガラスに映る自分に目で訴えた。
するとソイツは、「わかった」とばかり、
喉ぼとけを上下させたのだ。
なめた旨味を飲みこんだのである。
分かっていない証左だ。

時折、ソイツは、思いもかけない場所で顔を出す。
芝居仲間と北海道に公演に行ったおり、
飲み屋に繰り出す。
北海道なら、ホッケを食わなきゃってんで、
大きなホッケのヒラキを注文する。
やがてやってきたホッケは箸で摘まみ尽くされ、
皮と骨だけが残る。
「もう誰も食べないのかな?」
念押しをして、皿を手前によせる。
そして・・・残ったタンパク質とカルシウムをすべて腹におさめる。
その直後だ。
何もなくなった皿に、顔を近づけようとしている自分がいる。
ソイツが顔を出した瞬間だ。
(いけない、それだけはやめろ)
私が必死でとめている。

最終的には、事なきをえたが、あぶないところだった。
これからは、皿に何もなくなったら、すぐに下げてもらおう。
人間としての品格をなくさない為にも・・・
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by ishimaru_ken | 2018-10-23 06:12 | その他
耳かき 第三楽章ホ短調
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 耳かきで、ほじっている。
ほじっているのは、もちろん耳の穴。
いつぶりだっけ?
たぶん、二週間ぶり。

まず、右手で耳かきを持ち、
右耳に近づける。
口は微妙に開けたまま。
目は、ホトケ様的な、正眼(せいがん)を保っている。
正眼とは、真正面よりやや下を見つめる行為。
いや、見つめるのではなく、
見ているようで見ていない境地・・・
《耳かき》では、その境地に達したい。

「ボリボリ、はい終わりました」では、
許されない。

《耳かきの哲学を述べてみよ》
大学の卒業論文の題目にあってもおかしくない。

《耳かきと私》
チェーホフの戯曲で舞台が演じられてもいいかもしれない。

《耳かく農夫》
ミレーの絵に、なぜなかったのか?

《耳第三楽章》
音が聞こえなくなったベートーベンに作曲してもらいたかった。
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by ishimaru_ken | 2018-10-20 09:08 | その他
富士山を新幹線から写す
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 「おお~富士山があんなにくっきり!」
新幹線の中で声があがる。
デジカメを取り出し、電源を入れる。
とりあえずパシャリッ。
ありゃ・・手前に工場の壁が写ってしまった。
もう一枚、パシャリッ
あらま、電線の鉄柱が、横切った。

そこは富士市だ。
広大な裾野に町がつくられている。
年々すこしづつ建造物が増えている。
15年ほど前までは、ココゾというスポットがあった。
赤と白の煙突が富士の前にきたら、シャッターを押せばよかった。
今は、電柱との関係から、難しくなっている。
手前の様々なモノを避けなければならない。
 新幹線架橋の外壁
 工場
 鉄塔
 電線
特に、新幹線に電気を送る、送電鉄塔が悪さをする。
この場所は、270キロの走行区間だ。
一秒間に66mすすむ。
ココゾの反射神経で、シャッターを押すと、
かなり遅れる。
ゆえに、アナタは、画格の中の富士山を見ていてはいけない。
デジカメを顔の前に両手で固定し、
首をやや前進方向に向ける。
目で、そっちから飛んでくる邪魔物をやり過ごす。
ココゾと思うその直前に、フライングしてシャッターを押す。
 「いくらなんでも、早すぎるヨ」
それくらいで丁度いい。
新幹線のスピードをなめてはいけない

どうやら我々は、新幹線慣れしてしまっている。
何十年もの間、何千台もの新幹線の走る姿を見てきた。
見過ぎたあまり、速さを感じなくなっている。
初めて新幹線が走るのを見たのは、50年も前。
220キロ走行の頃だった。
しばし、口が開いたままになったのを覚えている。

もし新幹線に翼を付けたら、空を飛べるのである、
理論的には。
では、私の失敗の数々を少しだけ・・・
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  あちゃ、手前に壁が
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  ありゃ 思いっきり壁が
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  あらら 樹木がぁ~
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  ひえ~ 工場がぁ~
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  うぅ、電柱さえなければ
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   もう、いやん
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   う~む、これはこれで、いいんでないかい
by ishimaru_ken | 2018-10-12 05:23 | その他
鳩待峠で鳩が待つ
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 あれは、至仏山から降りてきた時だった。
紅葉の至仏山に登るには、
鳩待峠(はとまちとうげ)なる場所から登りだす。
この峠の名前・・気になる。
とてもロマンチックな響きがある。

山の知識人に名前の由来をきいてみた。
なんでも・・・

 「その昔、この地方では、男衆が冬に炭焼きの為に、
  山籠もりをしていたそうな。やがて春がくると、
  鳩がクルッポ~と鳴きだす。その声を聞くと、
  山から夫がおりてくる。
  つまり、妻が、
  鳩の鳴き声を待っている峠という訳である」

なるほど、やはりロマンの香りがするではないか。
その峠に、私が至仏山の頂上からいっきに降りてきた。
峠にある茶屋が見え始めた時だった。
目の前の登山道に、鳩がいる
山鳩である。
そしてあろうことか、私が進むと鳩も進む。
近寄れば、どんどん進む。
まるで、道さき案内をしているかのよう。
気持ち的には、鳩に待ち伏せされていたとも言える。
・・何が言いたいか、わかりましたね。
そう、私は、
鳩待峠で鳩に待たれていたのである。

山の中で山鳩に出くわすことは、まれにあるのだが、
まさか、鳩待峠で、出くわすとは!
グルッポ~
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by ishimaru_ken | 2018-10-10 05:41 | その他
軟水で造る酒
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 「ああ~水がうまい!」
山の谷川の流れに両手をさしこみ、ひとすくい。
顔をジャブジャブ洗い、もうひとすくい。
ゴクリっと喉に流し込む。
 「あ~」
ため息が漏れる。
旨いと感じる水は、ほとんどの場合、軟水(なんすい)だ。
水は大きく分けると、軟水と硬水に分類できる。
なにが柔らかく、どう硬いのかは知らないのだが、
実際、喉にながしこむと、すぐに分かる。
旨いと感じる時は、おおむね軟水だ。

硬水(こうすい)の典型は、石灰岩地層を流れる地下水。
分かりやすいのは、鍾乳洞を流れる水は、硬水と言っていい。
この水は、ただ飲むのではなく、
コーヒーなどを入れる時には、旨みを感じると言われている。
そして、軟水と硬水が特に問題となるのは、
酒造り。

造り酒屋では、昔から硬水が好まれる。
好むどころか、軟水だと、コメの発酵がうまくいかず、
腐ってしまう場合もあると聞く。
では、軟水で酒を造っている所はないのかと問えば、
さすが日本人、困難を克服して造ってしまう方がおられた。
広島県の西条は、日本三大酒処と言われている。
 灘
 伏見
 西条
この西条の地に江戸時代、三浦仙太郎という偉人が生まれる。
このお方は、軟水で酒を造る技術を生み出した。
すると、どうなる?
当然のことなのだが、できた酒は柔らかい舌触りになる。
トゲがなくなる。

《酒がやわらかい》などと言われても、
下戸の方には、ピンとこないだろうが、
実際、やわらかく感じるから不思議だ。

やわらかい酒には、ツマミが良く合う。
晩酌としては、すぐれたのみものとなる。
よし、チビチビやりますかナ・・
読みかけの文庫本片手に、トクトクトク・・・
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by ishimaru_ken | 2018-10-09 05:33 | その他
使い捨てスリッパ
 
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 ホテルの備品が気になる。
特に、使い捨てモノが気になる。
ホテルには、使い捨てモノがいくつも置いてある。
 歯ブラシ
 髭剃り
 くし
 ティッシュ
 そして、スリッパ。

 《使い捨てスリッパ》

ホテルには、
常備品のスリッパと使い捨てスリッパが置いてある事が多い。
つい、使い捨ての方のビニールをビリビリと破り、
白いソレに足を通す。
それなりに気持ちがいい。
で、ふと思う。
これって、使い捨てなんだよナ。
私がビリビリとやっただけで、捨てられる運命なんだよナ。

そう思いながらも、昔からある歯ブラシとかの事は忘れている。
スリッパと歯ブラシの大きさの問題だろうか・・
いずれにしても、捨てられるスリッパは、ツライ。

たとえば、我が家で履いているスリッパ。
随分の歳月を経ている。
3年物もあるし、7年物なんてのがあるような気がする。
靴箱を掘り起こせば、15年物などという、
ウイスキーもどきの奴が顔を出すかもしれない。

私が、ちょいと旅に出た日に、
チョイと足を通しただけでサヨナラ・・
う~む、つらい。
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by ishimaru_ken | 2018-10-08 05:25 | その他
アクアパッツアと人工衛星
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 雨と雨の合間のピンポイント。
間違いなく、晴れる!
私の判断が当たっているかどうかは、この山行きで決まる。
 《尾瀬 至仏山》登山 2228m

前日、ザーザーの雨の中、群馬県に向かう。
日帰り温泉につかり、買い物をすませ、キャンプ場に着いた。
その直前から、雨はやみ、青空すら顔をみせはじめた。
やがて、星を見ながらの酒宴となる。
今夜の献立は、イタリアンで・・
フライパンを取り出し、カセットコンロに火をつける。

《サーモンのアクアパッツア尾瀬風》

尾瀬風・・の意味はない。
尾瀬の近くで食べているというだけ。
ようは、魚やアサリと野菜のごった煮である。
ニンニクを利かせた。
レタスがあったので、ぶちこんだ。
ミニトマトが彩りと酸味を加えてくれる。

できた。
さあ、ビールをプシュッ
見上げると、人工衛星が暮れなずむ夜空をよぎっている。
かなり速い。
見た目は、上空を飛ぶ飛行機ほどの速さ。
なんせ、地球の周りを11時間ほどで回っている。
昔は、日暮れと夜明けに、人工衛星を見つけるのは、
稀だったのだが、
最近は、ふと頭をあげただけで、
 「ホレ、あそこに!」
すぐに指させる。
 「ホイ、こっちにも!」
もう一個、示したりする。
高精度の双眼鏡があれば、覗いてみると、
丸いのか長細いのかくらいの区別はできる。

おぅっと、アクアパッツアが冷めてしまう。
そろそろ白ワインといきましょうかネ。
ガリッって、なんだ?
(アサリは完全に砂だしをしたモノにしましょう)
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by ishimaru_ken | 2018-10-06 05:24 | その他 | Comments(0)
蛇口の復活
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 やっと、水道の蛇口が復活した。

3週間前、台所の蛇口が壊れた。
もげた。
以来、台所の水なしの生活を強いられた。
習慣とは恐ろしいもので、水が出ないという事実が、
なかなか受け入れられない。
脳が、反応しない。
分かっているハズなのに、蛇口をひねろうとしてしまう。
 卵を割っては、蛇口をひねる。
 ネギを刻もうとしては、蛇口にさわる。
一日や二日なら、染みついた習慣に惑わされても仕方ないが、
一週間を過ぎると、さすがに自分のふがいなさにガッカリする。
 「また、触っちまった」
ヤカン片手に、こうべを垂れている。

そして2週間が過ぎた。
ついに、触るという行為はやめる事ができたが、
手を伸ばそうとしている自分がいる。
伸ばしながら、誰に気を使う訳でもなく、
その手で頭を掻いたりしている。
これはもう、《習慣》というモノではなくて、
《洗脳》ではないだろうか?
水道の蛇口における、洗脳という逆襲。

普段、「出るのが当たり前」と、気にすらしていない蛇口。
 ひねれば出る。
 ひねれば止まる。
水道のありがたみを、身をもって知らされた。

そして、3週間目にやっと、新品の部品が届く。
工事が終わる。
わざと、カップの洗い物を持ち、蛇口の前に立つ。
ゴクンッ
そっと蛇口に触る。
一度手を離し、二礼二拍手一礼。
いつもいつも長い間、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いネ。
グイッ
ジャ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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          虹が・・・
by ishimaru_ken | 2018-10-04 05:27 | その他
新ショウガを食おう
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 《新ショウガ》

新ショウガは飲み屋などで、出される。
ショウガという作物が、その上の部分がどうなっているかを、
提示してもらえる。
 「はは~ん、こうなっていたのか」
吟味しながら、茎の部分を片手でつかみ、
甘味噌などにこすりつけ、ガブリとやる。
ヒエ~~
カライっ
ショウガの刺激を、辛いと表現するのも、
正しいかどうか難しいのだが、
その瞬間は、辛いと感じる。

ところで、この新ショウガは、食い物的に、
どの分野に属するのだろうか?

 つまみ?
 嗜好品?
 調味料?

少なくとも、腹を満たすモノではない。
ガブリとやると、しばしの間、舌がしびれる。
のどの辺りも、ビリビリくる。
刺激の逆説的な旨さに、ガブリガブリと、
二本三本、食い散らかす。
散らかした残骸を眺め、ふと、胃袋の心配をする。
こんな刺激の強いモン、ガツガツ食っていいのだろうか?

さっきから、何本もガブリとやり、
口内がヒィーヒィー悲鳴をあげている。
ハッカを食い過ぎたレベルではない。
今、「火を噴け」と言われれば、噴けるかもしれない。
ゴジラの切ない気持ちがわかる。
 (なんだ、ゴジラの気持ちって?)
少なくとも、
ショウガを食い過ぎて亡くなった
と聞いた覚えはない。
この言葉に押され、
 「もう一本いこうかな?」
又、手をのばす。
ハア~~~~~~~
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      月山ののどかな山並み
by ishimaru_ken | 2018-10-03 05:32 | その他


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