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新幹線 緊急停車
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 関西から東京に向かっている新幹線が、
急にスピードを落とした。
というより、静かになったまま止まり始めた
という言い方が正しい。
たぶん、停電している。
その証拠に、明かりがすべて消えた。
やがて、停車する。
しばらくして、車内アナウンスが流れる。
「ただいま愛知県で地震が発生し、自動的に停車いたしました」

車内がざわつく。
「安全が確認できますまで、そのままでお待ちください」
立ち上がる人、携帯をいじる人。
「なお、トイレのご使用と喫煙所のご利用は控えください」
どうやら、トイレの流しは電気がないとマズイらしい。
喫煙所は、電気がないと排煙されないのだな。
すると、前方から女性の声が・・

 『ねえねえ、名古屋で地震だってサ』
名古屋とは言っていない。
愛知県と言っただけだ。

 『ねえ、なんで携帯の地震情報が鳴らなかったんでしょ?』
停まっている場所は、神奈川県である。
愛知県ではない。

 『だって、震度4以上だと鳴るんでしょ』
だから、震度4以下だったんじゃないのかな?
離れてるから。

 『トイレは仕方ないけど、空調だけ付ければいいのにネ』
停電とは電気が停まっているという意味です。

おばちゃまは面白い。
自由に発想している。
よく考えると、おばちゃまの意見が正しいような気もする。
停電でトイレが使えないって?
停電しただけで、室内が蒸し風呂になるって?
たしかに・・・
天下の新幹線なのに。

あっ、もう動いた。
さすが、新幹線!
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by ishimaru_ken | 2018-10-18 05:41 | 仕事
茅が岳に登ったら
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 「よお~し、日光の男体山にいくゾ~」
早朝から、意気込んでいた。
天気予報をのぞいてみると、栃木県の予報が悪い。
雨かもしれん。
では、山梨の方角に向かおう!

すぐに舵を切りかえる。
今からでも、日帰りで行ける山を探した。
あった。
 
 《茅が岳》かやがたけ 1704m
地図をコピーし、中央高速道路を走る。
韮崎インターで降り、10分。
登山口に着いた。
ん・・?
《深田久弥記念公園》?
深田久弥といえば、
 《日本百名山》の本を出された、
山が好きな人達にとっては、神様的な存在だ。
その文章の細やかさと、登った山に対する愛情は深い。

そういえば、生前暮らしていたのは、この辺りだったハズ。
記念公園には、石碑があり、説明書きがある。
えっ、なになに・・

終焉の地
そういえば、山の中で登っている最中に亡くなったと聞いた。

 頂上まで、あとわずかな山道で、突然脳溢血で倒れた。
 一緒に登っている友人が、
 「この辺りは、イワカガミの花がたくさん咲くそうですヨ」
 と告げると、
 『そうですか』
 と言って、こと切れた。


ラストの山行きが、茅が岳。
頂上にはたどり着けなかったものの、山の中で最後を迎えた。
地図には、その終焉の地が記されている。
向かった。
2時間ほどで、尾根に出た。
その直後、3人の登山者(おじさん)と出あった。

 「どこからですか?」
 『石川県の加賀から来たんだサ、焼岳に登ろうと出かけたら、
  天気が悪いってんで、この山に来たのサ』
 「へぇ~僕らは、男体山をあきらめて」
 『加賀にネ、富士写ケ岳というのがあってやネ、
  深田久弥さんが最初に登った山なんヨ』
 「え~そうなんですか?」
 『わたしら、それ登ってから、この山登りに来たんだサ』
 「ってえことは?」
 『ゼロ座から、最後の座へですネ』

尾根の先に、小さな石碑があった。
 『深田久弥先生終焉の地』
けっして華やかでなく、かといって、ひっそりとでもなく、
静かに尾根道に置かれた石碑。

よし、ゼロ座にも出向いてみようかナ。
富士写ケ岳 ふじしゃがだけ 942m
 「北東から眺めるとやネ、きれいな富士型をしとるデ」
 『北東以外からだと?』
 「え~と、なんや分からん形やネ」
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by ishimaru_ken | 2018-10-17 06:05 | スポーツ
ホテルの明かりが消えな~い
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 ふたたび、《ホテルの照明消し問題》である。
コレを聞いただけで、
長年、このコーナーにお越しの方なら、
 「ええ~又、何かあったんですか~?」
当然の疑問が湧き起るハズだ。
そう・・何かあったのだ。

先日の台風の夜だった。
関東を未曽有の大風が襲った。
翌朝、ドラマのロケがあるというので、
現場近くのホテルをとった。
ちょいと風変りのホテルだなと思った。
「ファックスはお部屋まで届けられません」と言われた。
「朝食は、お部屋まで届けます」と言われた。
「入室は18時以降」と言われた。

部屋は綺麗だった。
それなりに広く、ベッドも広かった。
設備に関しては、文句のつけようがなかった。
さあ~眠ろう。
っと・・・
部屋の明かりを消すボタンが見つからない。
ボタンは沢山あるのだが、
明りを付けるボタンは見つかった。
しかし、消すボタンが分からない。
今、ボタンボタンと表現しているが、
実際、ボタンである。
15ほどのボタンが並んでおり、
ひとつのボタンを押せば、何かが変わる。
音楽が鳴り響いたり、音量が変わったり、
部屋の色が青くなったり、ピンク色になったり・・
冷房が強くなったり、弱くなったり・・

しかし、明かりが消えない。
全部のボタンを押してみたが、暗くならない。
他に部屋の照明を消す手立てはないものかと、
部屋中を歩いて、探してみたものの、
まったく手がかりがない。
長年、《ホテル部屋照明消す問題》で苦しんだ私でさえ、
見つけることができない。

つい、絶対やりたくない、
<肩あげ手の平空向け>ポーズをとってみた。
ついでに、絶対口に出したくない言葉まで吐いてみた。
 おおまいごっと

明りが消せない。
何か盲点があるに違いない。
そして、今回の・・答えは、

 《タイムラグ》

ボタンを押して、しばらく待てば、消える
しばらくとは、4~5秒である。
その間が待てないから、人は、ボタンを押し続ける。
すると反応しない。
今、と言ったが、と言いなおそう。
ホテルの名誉の為にも言い直そう。
待てない人は私だけかもしれない。
たぶん私だけだ。
でも・・・・・しばらくして消えるなんて・・
ずるくない!

~~参考過去ログ~~
《ホテルのライト》     2007年4月23日
《ホテルのライトパートⅡ》 2007年4月25日
《ホテルの夢のスイッチ》  2007年7月20日
《真っ暗スイッチ》     2009年7月31日
《ホテルの明かりスイッチ》 2013年1月4日
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by ishimaru_ken | 2018-10-16 05:18 | 昔々おバカな話
朝食バイキングの並び方
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 《朝食バイキングの並び方》
朝、ホテルの朝食会場に真っ先にゆく。
まっさきと思ったら、先人が数人並んでいる。
よほどの腹減り人間か、仕事が忙しい方たちと思える。

 「どうぞ~」
時間となると、大勢がぞろぞろと会場になだれこむ。
トレイを持つ。
すると・・
日本人の習性なのか、きちんと並んで、
端から順番に食べ物をとってゆく。
どこにも「並んで下さい」とは書かれてないのだが、
自然と並ぶ。

 梅干し、納豆、卵焼き、焼き魚、湯豆腐などなど、
 30種類以上。
 そして、味噌汁にご飯、
 野菜サラダに、ヨーグルトに果物。
 最後にジュース、コーヒー、牛乳。
 ええいコレも!とカレー。

一人ひとりが、順番にこれらの物をとってゆく。
そうすると、渋滞がおきる。
皆がすべてのモノを取る訳ではない。
おそらく、ひとりひとりは半分ほどしか手をつけない。
その間、無駄な待ちをしている。
理由は、並んでいるからだ。

皆が一列に整然と並んで取ってゆくと、
バラバラに好きなモノを取ってゆく場合の、倍以上の時間がかかる。
(きちんと測った訳ではないが)

現に、ホテルによっては、アトランダムに好きなモノだけを
とる仕組みになっている所もある。
そこでは、とても早く食事が始められる。
ただし、いつも並んでモノを調達している習慣の方には、
《割り込まれた》感が起こるのだろう。
 「ちょっとぉ~並んでヨ!」
額にシワを寄せることになる。

場所が広くとれないビジネスホテル系の食事会場では、
朝一番に、この戦いが繰り広げられている。
むしろ並ばないで取る方が、皆が早く食事が出来るのだが、
割り込むという感覚が嫌いな方には、なじめない。
デタラメ感を好まない方にも、いやがられる。

 「私はコーヒー待ってるの!」
コーヒー機械の横に牛乳と3種類のジュースが置かれてある。
コーヒー待ちの方しか、そこに立つことができない。
渋滞がおきている。
そお~と牛乳に手を伸ばそうとすると、
 「すみませんけど、並んでください」
やんわり叱られる。

かくして、15分並んで食物を奪取し、
3分でたいらげ、仕事へと出かけるのであった。
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by ishimaru_ken | 2018-10-15 06:02 | 仕事
いっ時も休む暇もなく
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 「イシマルさん、仕事してるんですかぁ~?」
かぁ~と、茶色い声がかかる。
山だの海だの、岩だの洞窟だの、スキーだの、だのだの、
遊びほうけているのではないかと、指さされている。
う~む、一度、ちゃんと説明しなければいかんナ。
ってんで、先日来の一週間を日記風に羅列してみることにした。
でもネ、ヒトの日記なんて、きっと、面白くないから、
今日は退席されて結構です。

1日目:
 尾瀬の至仏山から降りてきた。
 その足で、千葉県にドラマのロケに向かう。
 警視庁の刑事役だ。
 ロケ終わる。
 その足で、広島県に向かう

2日目:
 旅番組のロケ。
 酒祭りが行われており、昼間っから酒をあびる。
 デロンデロンで、ホテルでバタンキュー。

3日目:
 酒祭りが続いている。
 日本酒をグビグビやる。
 旨い・・
 旨くなければ呑まないのだが、やたら旨い酒なので、
 お代わりをしてしまう。
 いやしい自分がいる。

4日目、
 酒祭りの総仕上げとして、酒蔵巡りをする。
 19万人が住む町に25万人が祭り目当てに繰り出している。
 壮観!
 その殆どが、日本酒を何杯もあおっている。
 赤ら顔で、テンションは、ド高い。
 たぶん、私もそう見られている。
 さあ、終わった。
 広島から東京に向かおうとするが、台風で新幹線が止まる。
 急きょ、広島のホテルをとる。

5日目:
 広島駅から東京へ。
 録音所で、ナレーション。
 そのまま、大阪に向かう。

6日目:
 大阪で、山の話の講演会。
 その足で、小田原に向かう。

7日目:
 芦ノ湖で、釣り番組の収録
 いっぱい釣れる。
 終わったその足で、群馬県の日光に向かう。
 明日、男体山に登ろうとしている。
~~~ ~~~ ~~~
ま、だいたいこんな一週間を過ごしている。
旅から旅に~
言葉を変えれば、
「いっときも休む暇もなく」

ねっ、ヒトの日記なんて面白くないでしょ。
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by ishimaru_ken | 2018-10-14 05:55 | 仕事
ファンタスティックス
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 《ファンタスティックス》
ブロードウエイミュージカルである。
正確には、オフブロードウエイ。

30年ほど昔、ニューヨークに遊びに行った折り、
その頃でさえ、30年のロングランと言われていた舞台だったので、
すぐに、劇場を訪ねた。
客席数が200ほどの小さな劇場で値段も安い。
私が20代の頃、東京で立っていた舞台に似ている。
客席と舞台の堺が明確でない。

内容は、ラブコメディ。
 隣同士に仲の良くないオヤジたちが住んでおり、
 その息子と隣の娘が恋をしてしまう。
 オヤジの目を盗んで隣との堺の壁際で恋を語る。
 しかし、実は、そのオヤジたちは、大の仲良しだったのだ。
 ど、どういうこと?
 さて、その後の顛末は・・・

この芝居の中で歌われる歌が、
 《トライトゥ・リメンバー》
♪~Try to remember the kind of September~♪
(思い出してごらん、あの9月のことを)
ブラザース・フォアがカバーしていたので有名な曲だ。

最初に観た時は、英語もままならず、おまけに時差ボケで、
眠くて眠くて、覚えているのは、その曲だけだった。
2年後に再び、ニューヨークを訪ねた時は、
時差ボケが解けてから、出かけた。
あらすじもしっかり頭に叩き込んでおいた。
こればっかりは、知って観た方がいい。
う~む、実に面白かった。
2年の間に、すこしだけ役者の入れ替わりがあったものの、
レベルは高く、役者は魅力的でうまい!
あいかわらず、トライトゥ・リメンバーの歌に酔いしれる。

 その曲の3番では、
♪~Deep in December~♪
なる歌詞が出てくる。
すこし訳してみよう。
(間違えた)・・訳をみてみよう。

 12月が深まると 思い出に浸るのは素敵なことだ
 もうじき雪になるけれど
 僕らを酔わせた9月の炎を
 12月が深まれば 心に記憶を呼び起こし
 その想い出に浸るのサ


よし、今朝の生ラジオ《石丸謙二郎の山カフェ》で、
この曲をかけてみよう!
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     尾瀬の 燧が岳と尾瀬が原
by ishimaru_ken | 2018-10-13 04:27 | 昔々おバカな話
富士山を新幹線から写す
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 「おお~富士山があんなにくっきり!」
新幹線の中で声があがる。
デジカメを取り出し、電源を入れる。
とりあえずパシャリッ。
ありゃ・・手前に工場の壁が写ってしまった。
もう一枚、パシャリッ
あらま、電線の鉄柱が、横切った。

そこは富士市だ。
広大な裾野に町がつくられている。
年々すこしづつ建造物が増えている。
15年ほど前までは、ココゾというスポットがあった。
赤と白の煙突が富士の前にきたら、シャッターを押せばよかった。
今は、電柱との関係から、難しくなっている。
手前の様々なモノを避けなければならない。
 新幹線架橋の外壁
 工場
 鉄塔
 電線
特に、新幹線に電気を送る、送電鉄塔が悪さをする。
この場所は、270キロの走行区間だ。
一秒間に66mすすむ。
ココゾの反射神経で、シャッターを押すと、
かなり遅れる。
ゆえに、アナタは、画格の中の富士山を見ていてはいけない。
デジカメを顔の前に両手で固定し、
首をやや前進方向に向ける。
目で、そっちから飛んでくる邪魔物をやり過ごす。
ココゾと思うその直前に、フライングしてシャッターを押す。
 「いくらなんでも、早すぎるヨ」
それくらいで丁度いい。
新幹線のスピードをなめてはいけない

どうやら我々は、新幹線慣れしてしまっている。
何十年もの間、何千台もの新幹線の走る姿を見てきた。
見過ぎたあまり、速さを感じなくなっている。
初めて新幹線が走るのを見たのは、50年も前。
220キロ走行の頃だった。
しばし、口が開いたままになったのを覚えている。

もし新幹線に翼を付けたら、空を飛べるのである、
理論的には。
では、私の失敗の数々を少しだけ・・・
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  あちゃ、手前に壁が
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  ありゃ 思いっきり壁が
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  あらら 樹木がぁ~
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  ひえ~ 工場がぁ~
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  うぅ、電柱さえなければ
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   もう、いやん
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   う~む、これはこれで、いいんでないかい
by ishimaru_ken | 2018-10-12 05:23 | その他
究極の晴れ男 続行中
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 《究極の晴れ男》
いまだ続行中である。
この数年、いくたあまたの雨の日を回避してきた。
ロケと名の付く撮影に日には、私が行くと晴れる。
最初は信じなかった人達も、考え方を改めざるを得なかった。

 「この一週間、雨続きで・・」(沖縄 渡嘉敷島)
そんな場所に私が行くと、晴れる。
飛行機がランディングする時まで、雨が降っている。
タラップを降りると、虹が立ちあがる。
ロケが終わり帰ろうとすると、
ザ~~その後一週間、土砂降り

 「いや~梅雨時に来られてもねぇ~」(三陸)
しかめ面で、鈍い反応の地元の方達。
私が着いたとたん青空が広がる。
傘が要らなくなる。

 「今日は、豪雨予想なので撮影は中止です」(和歌山)
一応7時集合という事で、衣装メークをすませ、私が向かうと、
あれよあれよ・・太陽がカンカンに!

そして、今回。
 「台風が接近しており、3日間90%の雨確率です」
それを聞いた私・・ふふふ
台風だろうがなんだろうが、私が行くのだ。
雨が降る訳がない。
この確信を抱いて胸をはって、現地におりたつ。
雨ガッパを来た暗い顔のスタッフの出迎えを受ける。
 「では参りましょうか」
車で現地に向かう。
なんせ、雨のロケほどのらない仕事はない。
暗い顔もうなづける。

はじめのうち、動いていた車のワイパーが、
やがて間欠の動きになり、ついに動きを止める。
 「アレッ、やみましたヨ、雨?」
皆が首を傾げる。
台風で、豪雨、数百ミリとテレビで脅されていた地域。
 「アララ、お日様が出てきましたヨ」

予定どうり、晴れた。
ただの晴れ男ではない。
《究極の晴れ男》である。
今、私は、いばって胸をはって、ふんぞり返っている。
鼻がピノキオになっている。

ふと・・ピノキオの映画の挿入歌、
ルイ・アームストロングが歌うあの歌が浮かんできた。
《星に願いを》
映画《未知との遭遇》のラストシーンで流れる曲である。
♪~私の空はいつも晴れている!
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by ishimaru_ken | 2018-10-11 05:45 | スポーツ
鳩待峠で鳩が待つ
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 あれは、至仏山から降りてきた時だった。
紅葉の至仏山に登るには、
鳩待峠(はとまちとうげ)なる場所から登りだす。
この峠の名前・・気になる。
とてもロマンチックな響きがある。

山の知識人に名前の由来をきいてみた。
なんでも・・・

 「その昔、この地方では、男衆が冬に炭焼きの為に、
  山籠もりをしていたそうな。やがて春がくると、
  鳩がクルッポ~と鳴きだす。その声を聞くと、
  山から夫がおりてくる。
  つまり、妻が、
  鳩の鳴き声を待っている峠という訳である」

なるほど、やはりロマンの香りがするではないか。
その峠に、私が至仏山の頂上からいっきに降りてきた。
峠にある茶屋が見え始めた時だった。
目の前の登山道に、鳩がいる
山鳩である。
そしてあろうことか、私が進むと鳩も進む。
近寄れば、どんどん進む。
まるで、道さき案内をしているかのよう。
気持ち的には、鳩に待ち伏せされていたとも言える。
・・何が言いたいか、わかりましたね。
そう、私は、
鳩待峠で鳩に待たれていたのである。

山の中で山鳩に出くわすことは、まれにあるのだが、
まさか、鳩待峠で、出くわすとは!
グルッポ~
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by ishimaru_ken | 2018-10-10 05:41 | その他
軟水で造る酒
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 「ああ~水がうまい!」
山の谷川の流れに両手をさしこみ、ひとすくい。
顔をジャブジャブ洗い、もうひとすくい。
ゴクリっと喉に流し込む。
 「あ~」
ため息が漏れる。
旨いと感じる水は、ほとんどの場合、軟水(なんすい)だ。
水は大きく分けると、軟水と硬水に分類できる。
なにが柔らかく、どう硬いのかは知らないのだが、
実際、喉にながしこむと、すぐに分かる。
旨いと感じる時は、おおむね軟水だ。

硬水(こうすい)の典型は、石灰岩地層を流れる地下水。
分かりやすいのは、鍾乳洞を流れる水は、硬水と言っていい。
この水は、ただ飲むのではなく、
コーヒーなどを入れる時には、旨みを感じると言われている。
そして、軟水と硬水が特に問題となるのは、
酒造り。

造り酒屋では、昔から硬水が好まれる。
好むどころか、軟水だと、コメの発酵がうまくいかず、
腐ってしまう場合もあると聞く。
では、軟水で酒を造っている所はないのかと問えば、
さすが日本人、困難を克服して造ってしまう方がおられた。
広島県の西条は、日本三大酒処と言われている。
 灘
 伏見
 西条
この西条の地に江戸時代、三浦仙太郎という偉人が生まれる。
このお方は、軟水で酒を造る技術を生み出した。
すると、どうなる?
当然のことなのだが、できた酒は柔らかい舌触りになる。
トゲがなくなる。

《酒がやわらかい》などと言われても、
下戸の方には、ピンとこないだろうが、
実際、やわらかく感じるから不思議だ。

やわらかい酒には、ツマミが良く合う。
晩酌としては、すぐれたのみものとなる。
よし、チビチビやりますかナ・・
読みかけの文庫本片手に、トクトクトク・・・
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by ishimaru_ken | 2018-10-09 05:33 | その他


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