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遭難をしない為に

遭難をしない為に_e0077899_07190241.jpg
          《白馬大雪渓のまだまだ緩斜面

 白馬大雪渓で、先月、滑落で亡くなられた方がおられる。
この大雪渓に行かれた方なら、
「えっ、あそこで滑落しても、助かるんじゃないの?」
感想がうかぶ。
「いったい何があったのだろう?」
当然の疑問も浮かぶ。

大きく長い雪渓では、クレバスと呼ばれる、
雪の亀裂が生まれる。
最初は、小さな赤ちゃんクレバスなのだが、
お日さまに照らされて、日々拡大してゆく。
そのスピードは速い。
あっという間に、大人のクレバスに成長する。

恐らくだが・・・勝手な想像だが、
滑落した方は、落ちる時、
頭を下にして滑り、その挙句、クレバスに落ちる際、
頭部をぶつけたか、首をひねったか、
したのではないだろうか?
哀しい結末を想像したくないのだが、
その方の為にも、今後の対策を考えねばならない。
犠牲となったその方の、偶然のような滑落事故の教訓を、
役立てなければ、故人が夢みた山行が浮かばれない。

ほんの一瞬の差で、生き死にが左右される。
こう言うと、50%の確率のように聞こえるが、
そんなことはない。
確かに山岳遭難は、いまでも多い数値なのだが、
交通事故に比べれば、遥かに少ない。

山に死にに行く覚悟で行く人はいない。
死を覚悟していく人もいない。
どんな事があっても、生き残る覚悟で行っている。
さほど大げさでなくとも、ケガだの死ぬだのというマイナスを、
しないような覚悟でのぞんでいる。
それでも、救急車の来ない山の上では、
たかが足を捻挫しただけで、時と条件によっては、
生きて帰れなかったりする。

今年の白馬大雪渓は、雪の溶け方があまりに早く、
クレバスがどんどん拡大して口を広げている。
その結果、危ないということで、
7月4日に、通行止めとなっている。
現在は、なんとか通れる道を指示するべく、
道づくりをして頂いているが、溶け方の方が早いのか、
通行が許可されるか、いまだはっきりしない。

遠い将来、槍ヶ岳に向かう槍沢のように、
雪のない登山道となるかもしれない。
はるか先の未来の話しではあるが・・・
(故人にこころをこめて合掌)
遭難をしない為に_e0077899_07115770.jpg
 おケツに熊の毛皮をつけて滑り止め

# by ishimaru_ken | 2024-07-15 05:48 | その他
とうじ蕎麦の宿 ふもと屋
とうじ蕎麦の宿 ふもと屋_e0077899_06582014.jpg
 木曽の御嶽山の麓に、《開田高原》がある。
標高1000mを越え、夏でも涼しい。
だからだろうか、この宿には冷房がない。
 《ふもと屋》
私の好きな蕎麦の宿である。

開田高原は開田蕎麦の産地。
蕎麦とは、土地が痩せている方が旨みが強い。
収穫量は少なくなるので、収益はあがらないが、
やせた土地の蕎麦にあこがれる。
その点、開田蕎麦は、二重丸の拍手が叩かれる。
その中でも、お気に入りは、
《とうじ蕎麦》

これは、食べ方の名前である。
鍋の中に、様々な具を入れ、蕎麦はあとから自分で投じる。
とうじ蕎麦という名前は、「蕎麦を投じる」から生まれたようだ。
投じる道具は、小さな専用のザルを使う。
別に出していただいた軽く茹でた蕎麦を、
お好みの量をザルに入れ、鍋の中に浸ける。
浸ける時間は、お好み次第。

だいたい5~10秒ほどで引き上げ、
手前の器にうつし、ハグハグする。
日本酒によく合う。

蕎麦を食いながら、お酒をチョビリ。
しかも、宿の部屋でこれができる。
これだけで、ひと晩の夕餉を楽しむ。
他の食材はいらない。
(他の食材も豊富なのでたのめる)
あたたかい蕎麦と出汁のきいた汁。

高原の宿で、蕎麦を投じる。
あたたかいモノを食べているのに、冷房はない。
いかにも涼しく、いや、寒いほど。
蕎麦食いには、たまらない平屋のひなび宿である。
とうじ蕎麦の宿 ふもと屋_e0077899_06582584.jpg


# by ishimaru_ken | 2024-07-14 07:09 | その他
イサキの旬の旨味
イサキの旬の旨味_e0077899_06193670.jpg
 イサキを食べるだろうか?
イサキは今が旬である。
つまり夏。
魚とは、寒くなる冬に脂がのり、旨いとされているが、
イサキは、真夏に旨味が圧倒的に増す。
身そのものは、柔らかい魚なのだが、
刺し身にしても、煮ても、焼いても、蒸しても、
夏イサキは惚れ惚れとした味わいがある。

実は、イサキは一年中釣れる。
それも束釣りといって、たくさん釣れる。
誰でも釣れる。
釣りが難しい魚ではない。
遊漁船に乗ると、一隻に16人ほどが乗り合わせている。
そのほとんどの人が、30~50匹クーラーボックスに、
収めて帰港する。
仮に、全員が30匹だとすると、合計480匹が、
海から引きあげられた計算になる。
 「え~イサキが居なくなっちゃうんじゃないの!」
心配してしまう。
ところが、そんな船がなん十隻も、毎日毎日、
海が荒れない限り出漁を続けているにも関わらず、
イサキは釣れ続く。

ある学者の意見では、イサキは、数が減ると、
個体を増やす遺伝子を持っていると言うのである。
「減れば増やす」
独特の能力を備えた魚たちと言えまいか。
おかげで、釣り師は喜び、喰い師はほほをゆるませ、
呑み師も腹をさすっている。

冒頭の写真のイサキの体長は、40センチ近くある。
堂々たる大きさで、旨みも高みに君臨している。
イサキの旬の旨味_e0077899_06200362.jpg
 ワサビ醤油でもポン酢でも、カボスでも

# by ishimaru_ken | 2024-07-13 05:18 | その他
カツオを釣る
 まず、ふたつの写真を見て頂こう。
最初は、《本カツオの刺身》
カツオを釣る_e0077899_09035887.jpg
次は、《ソウダガツオの刺身》
カツオを釣る_e0077899_09040409.jpg
 非常に似ていて、どちらがどちらか分からない。
食べてみると、やや柔らかい方がソウダガツオだと分かる。
とはいえ、微妙すぎて、通常分からないと言えよう。
今年は、相模湾で本カツオが入れ食っているらしい。

遊漁船は、基本的に、一本釣りをする。
竿を使う場合もあるが、あまりにもカツオのチカラが強く、
竿のしなりが邪魔をし、船の上にあげるのに、
時間もチカラも要る。
それでは、隣同士でオマツリ(糸がらみ)が発生するので、
《カッタクリ》という方法で釣る。

それは、太めの糸を水中に垂らし、その先にテグス、
針に疑似餌を付けて、素手でかったくるのである。
《かったくる》とは、右手と左手を踊るように使い、
水面に向かって疑似餌が泳ぐように引いてくる釣り方だ。
(かったるい、とは全く言葉が違います)
かったくるスピードは、かなり早い。

逃げる疑似餌にカツオがフルスピードで食いつく。
かったくっている釣り師は、突然、糸が止められ、
水中深く潜ろうとしているカツオとの戦いが始まる。
3キロほどのカツオが針がかりすると、
陸上に例えると、10キロほどの犬に、
ヒモを引っ張られるほどのチカラが加わる。
テグスを持つ手の平や指は、手袋で防護してある。
特に指には、ゴムの環を付けて、
テグスで切れるのを防いでいる。

やがて水面近くに、魅力的なカツオの魚体が浮かんでくる。
ここからが、本番と言っていい。
カツオも、必死となる。
グルグル回りながら、逃れようとする。
ここで、テグスを緩めると、カツオの反転で針が外れる。
ゆえに、決してチカラを緩めてはならない。
ハァハァハァ
息もあがってくる。
瞬間、カツオの頭がこちらを向く刹那を狙って、
テグスを一気に引きあげる。
船の中に取り込むのである。
ここで失敗して、逃がしてしまう光景を何度も見た。
成功すると、船内の床で、
バタバタバタバタバタバタ
尻尾を打ち付け、まだ泳いでいる気になっているカツオ。
そんな時、慌てて尻尾を掴もうものなら、
自分の腕が、ブルブルブルブル振るわされて、
顔までブルブルブルブル~
えらいこっちゃとなる。
そのあげく、持ち上げたまでは良いが、あまりの震えに、
手が離れてしまい、そのまま海の中にカツオがドボン!
この光景も何度も見た。
つまり、釣り上げたカツオをすぐに持ち上げてはならない。

特にやってはいけないのが、
暴れるカツオを抱きしめて震えを止めようとする行為。
やったら、どうなる?
♪~前はぁ う~みぃ~♪
テレビでその昔、《伊東のハトヤ》のコマーシャルをやっていた。
子供が、ブリを胸のところに腕で抱えて震えている映像だった。
ブリの頭と尻尾が上下に激しくうごくCMだった。
あれのすさまじいバージョンが、
《カツオの胸抱え》だと思っていただきたい。
大のおとなでも、カツオの震えには耐えられない。
ラガーメンのような体格の方が、カツオを抱きかかえ、
カツオに負けて、そのまま海にお帰ししてしまったのを、
見た事もある。

カツオくんは、海に帰りたがっているのである。
カツオを釣る_e0077899_09013978.jpg

# by ishimaru_ken | 2024-07-12 05:56 | その他
ニッコウキスゲの今
ニッコウキスゲの今_e0077899_10514549.jpg
          《キヌガサソウと鹿島槍ヶ岳 五竜岳

 《ニッコウキスゲ》という花が高い山の上で咲き始めた。
高山植物の花は、小さいモノが多い。
殆どの花が、花弁の直径が3センチ以下だ。
その中で、異色なのが、ニッコウキスゲ。
黄色い百合と呼んでもいいような、色合いと形をしている。
それが、緑の草原の中に群落で咲いている様は壮観!
50年ほど前、谷川岳や群馬の山の上では、
何百何千という数の黄色いニッコウキスゲが風に揺れていた。
当時、カメラを持っていなかったので、目に焼き付けるしか、
脳内保存ができなかったが、いまでも、
山全体が黄色になっている光景は忘れがたい。

今現在、かなり激減している。
主な原因は、シカの害だと思える。
かれらは、ニッコウキスゲをケーキだと思っている。
パクパクパクパク、食べ続ける。
ほおって置けば、食べ尽くす。

尾瀬もニッコウキスゲの大群落地だったが、今は、
ポツリポツリとしかお目にかかれない。
シカの柵を造ってなんとか全滅を逃れている状態だ。

「自然は、ほおって置けば、それなりになるんだ」
という考えがある。
それはそれで正しいのだが、
時代は、人間の数が増えすぎて、自然の治癒力が落ちている。
人間の助けも必要ではないだろうか。
ほおって置いたら、消滅してゆく自然環境もある。
言い方を変えると、
「ほおって置き方を考えよう」となる。
・完全にほおっておくのか?
・ある程度支援して、ほおっておくのか?
ニッコウキスゲの今_e0077899_10551394.jpg
絶滅危惧種 《キヌガサソウ》

# by ishimaru_ken | 2024-07-11 05:50 | その他



石丸謙二郎
by ishimaru_ken
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