人気ブログランキング | 話題のタグを見る
城の番人人形
城の番人人形_e0077899_448629.jpg
京都の福知山城(ふくちやま)に行った。
時代劇のロケだった。
外回りが木造の、見栄えがいい城である。
中に入ると、堂の間に、その時代に扮した人形が置かれてある。
それを見た途端、イタズラ心が起こった。

イシマル、時代劇、浪人の衣装カツラをかぶっている。
ぐいっと上がりこみ、その人形の隣に座った。
人形そのものになった。
やがて、観光客がやってきた。フルムーン系の女性3人だ。

「あら、人形だわ。」
『ねえねえ、右端の奴、アノ人に似てない?』
「だれだれ?」
『え~とほら、薬のコマーシャルやってる…?』
「あ~分った! <求心>の人!」
  (ん~違うんじゃないかなあ)
『そうじゃなくてぇ、ほら、お腹の薬よ・・』
「そっかあ~、あれだ! <宇津救命丸>!」
  (わざとじゃないのかあ)
『違うわよ。あれよあれ、パッパカパッパのラッパの奴』
「なあんだ、それかあ! <毒掃丸>!」
  (しばいたろか、ほんまにぃ)

『ねえねえ、今、これマバタキしたよ!』
「ウッソー!」
『したってば、手叩いてみよか』
パンパン!
『ほらほら、マバタキ、マバタキ!』
「生きてる、生きてる!」
『大声だしてみよ。ワアア!!! ほら動いた』
 (あのね、人形だったとしたら、マバタキしないでしょ。
  そんで仮に生きてるんだとしたら、あなた方の言う所の
  毒掃丸の人な訳で、何か違う接し方ないかな?)

「きゃあ~面白ぉ~ねえ、天守閣行こか?」
『行こ、行こ!』
 (おいおい、行くのかよ)

スンませんでした。イタズラした私が悪う御座いました。
# by ishimaru_ken | 2006-12-05 04:49 | 仕事
アルバイト⑦電気の事なら秋葉原
アルバイト⑦電気の事なら秋葉原_e0077899_8452810.jpg
電気製品の配送>のアルバイトをしていた。(35年前)

東京は秋葉原にあるサトウ無線という電機屋が売った製品を
トラックで届けるのだ。
車の免許はまだ持って無かったので、主任の助手だ。
一日2200円

ピンポ~ン「テレビお届けに上がりました」
ブー   「ステレオなんですが、設置もしますか?」
コンコン 「洗濯機、古いのは、引き取りですねえ」

ある日の事、5階建てのアパートへの配送だった。
502号室と伝票に書いてある。
一度、在宅かどうか5階まで行くのは面倒なので、
ええいままよ、主任と二人で大きな冷蔵庫を担いで行った。
ピンポ~ン
「あら、小林さんちは、隣ですよ」
えっ?隣って503号室?・・しまった!
このアパートは、1号室と2号室が同じ階段の仕組みの奴だ。
って事は503は一度下まで降りて、再び、隣の階段を
5階まで登らなければならない。
大人の体重程もある冷蔵庫を抱えてだ。

頼むよなあ~自分ちの番号間違わないでよねえ~

但し、いい事もあった。その家から引き取った冷蔵庫が
まだまだ、ご立派だったのである。
そこで、一旦サトウ無線に持ち帰り、翌日イシマルの
アパートに配送して貰う事にした。(タダ)
なんせ、電化製品がひとつも無いアパートだ。
ラッキーラッキー ワンワンワンである。

「冷蔵庫に名前書いて張っといてね。」
主任の言葉に、紙にマジックで書いて張った。
石丸行き

翌日、足元軽くホップステップでサトウ無線に向かった。
アレッ?昨日の冷蔵庫が無い!
主任に尋ねても、知らないという。
簡単に、この一件はなし崩しになってしまった。

はい、東京にお住まいの懸命な読者なら、もう解りましたね。
秋葉原には <石丸電気
という東京では有名な電機屋があるのだ。
そこに配送されたのだ。
ウソみたいな話だが、本当なのだ。
だって、東京出て来たばっかりで、
そげな<石丸電気>なんか知らんかったんじゃワイ。
# by ishimaru_ken | 2006-12-04 08:47 | 昔々おバカな話
アルバイト⑥ルーレットの達人
アルバイト⑥ルーレットの達人_e0077899_7281314.jpg
カジノのディーラーⅡ

昨日の続きだ。
<ルーレットのディーラーは、狙った所に玉を落とせるか?

これは、カジノ好きな人が、常々疑問に思っているテーマだ。
疑問というより、疑惑と言った方がいいか。

映画では、こっそりどこかのボタンを押すと、
ある数字に入ったりするが、アレは嘘と思った方がいい。
玉を投げ入れた後から細工するのは、難しいからだ。
では、可能か不可能か、次の話で判断して頂こう。

イシマル、ディーラーになって一ヶ月が過ぎた。
アルバイトである事は間違いない。
時給は入った時のまま300円だ。
魔法の指先を持っている筈なのに、300円だ。
ならば、自由に玉をコントロール出来ないかと考えた。

条件は二つある。
回転台の速さと、投げ入れた玉の速さだ。
(玉は回転方向と逆向きに投げ入れる)
まずは、回転台の速さを一定にする練習を始めた。
2秒間で一周させるのだ。
そのスピードを感覚に記憶させる。

さて、次に、玉は外側の溝に、中指一本で押し付け
グイっとひねって投げる。
飛び出した玉は、高速で外周を回り出す。
問題は、この回転数だ。
この回転数が一定になれば、同じところで落下を始める筈だ。
特訓が始まった。
当時、ブルースリーが全盛の頃だった。
玉をひねる度に、「アチャア~」と声を出した。
アゴも振った。「ホロロロホオ~」の高音も出した。
店長には叱られた。
でも止めなかった。
ある日、玉が21回転と3分の1で落ちる様になった。

コロン・・
0に落ちた。続ける。14に落ちた、二つずれた。
9に落ちた、二つずれた。
00に落ちた、反対側だった。
落ちる途中に細長い金属があり、それが悪さをしている。

「アチャア~!」 特訓は続いた。
相変わらず店長は怒った。
3ヶ月間のアチャア~により、ある事が出来る様になった。
回転盤を4つに割り、その4分の1の範囲内に落とせる。
つまりピンポイントの数字はダメだが、エリアを絞る事は出来る。
言い換えれば、入れたくない数字には、ほとんど入らない

冒頭の疑惑の説明に少しはなっただろうか。
たかが、アルバイトの特訓で、この程度出来たのである。
本場ラスベガスでは、さていかに!

嬉しい事に、この特訓のおかげで、時給が50円上がった。
(3ヶ月もいれば、ほっといても上がるぞという意見もあるが・・)
# by ishimaru_ken | 2006-12-03 07:30 | 昔々おバカな話
アルバイト⑤カジノのディーラー
アルバイト⑤カジノのディーラー_e0077899_944675.jpg
カジノのディーラー

現在日本ではカジノは違法である。
30年前も違法である。 ところが、カジノそっくりの遊び場が
お金を賭けさせないで営業していたのだ。
そんな事が在り得るかと思うでしょ。
しかし、実際に有り得たのだ。
お客達は、ラスベガスに行く練習気分だったのかもしれない。
両替したチップがたとえ増えても換金出来ない。
その店で、使い切るしかないのだ。
だのに、連日大賑わいだった。
店は大もうけしていた。
そこの、ディーラーのアルバイトをやっていたのだ。

ディーラーとはなんぞや?
ディーラーとは、ルーレットの玉を回している人の事だ。
ブラックジャックのトランプを配っている人の事だ。
『え~そんなの誰でも出来るんですか?』
いいえ、誰でも出来ません。訓練がいります。
しかしながら、指先が器用なイシマル君は一週間で抜擢された。
すぐに、チョッキに蝶ネクタイを着せられた。

「プレイス ユア ベット」 (賭けて下さい)
ルーレットに玉を投げ入れる。 ・・コレが難しい。
客がチップを置いていく。
「ノー モア ベット」 (おしまいです)
カランコロ・・
「25 赤 奇数」

さあ、ここからがディーラーの腕の見せ所!
ギャンブル映画では、ここでT字型の棒で外れたチップを
かき集めるのだが、イシマルは違った方法を試みた。
それぞれの客のチップ別に集め積み上げるのである。
高さは必ず20個づつ。
それも猛スピードで。
見ている客はそのあまりのスピードと正確さに唖然とするのだ。
芸を見せていると言ってもいい。
しかも、(ここが肝心の所だが)当たっているチップの計算をしながらなのだ。

例えば、こういう例を見てみよう。
Aさんは36倍に7枚、8倍に2枚、4倍に13枚チップが当たっている。
この計算を瞬時にするのだ。瞬時とはどれくらいか?というと
3秒位なのだ。
はい!ボケっと見てないで、ここはわざと驚く所ですよ!
『え~イシマルさんて天才なの!!!』

更に驚く事に、当たっている客は他に何人もいるのだ。
その計算もやはり、瞬時に行うのだ。
この瞬時も、やはり3秒位なのだ。
はい!白々しく驚いてね。

つまり、「25」という数字が出てから、
10数秒間で、すべてのチップを回収し積み上げ
かつ、それぞれの客に配当を渡しているのだ。
はい!すっご~い!

なぜ、そんな事が出来るのか?
勿論指先は器用でなければならない。
では、計算は?
実は、これは指先が計算しているのだ。
ヒントは先ほど述べた<20個づつ>にある。
20個のチップの山を片手で持つ。
その横に20個以上の山を置き、余分な分を削ると20個になる。
あるいは、20個を片手に持ち、下をテーブルマットに擦り
3個はずすと17個になる。それを二つ合わせると34個になる。

このやり方の様々な応用で、複雑な倍数計算を瞬時に
指がやってくれるのだ。
あまりのスピードに客は、必ず自分で計算をし直している。
ペンで紙に書いたりしている。
しかし、ほとんどと言っていい程、間違わない。
なんせ、手は嘘を付かないのだ。

言い換えれば、魔法の芸を見せているのだ。
客は、払うばかりで、換金の出来ないギャンブル場に
指芸を見に来ているのだ。

まさか、その芸人が、入って一週間しか経っていない
時給300円のアルバイトだとは知らずにね。
# by ishimaru_ken | 2006-12-02 09:47 | 昔々おバカな話
アルバイト④借金の取立屋
アルバイト④借金の取立屋_e0077899_8505474.jpg
借金の取立て屋>のアルバイトってのがあった。
30年以上前、まだサラ金(サラリーマン金融)という言葉が
無かった時代だ。
<高利貸し>から、借金をし、返さない人の
家に押しかけるのである。

勿論アルバイトであるから、イシマルの役目は、特殊だ。
取立てを行なう人物を、仮に、タテさんと呼ぶことにしよう。
背広を着て来い、と言う。
サングラスをして来い、と言う。
絶対に喋るな、とタテさんは言う。

さて、タテさんと二人で、目的の家に向う。
ピンポ~ン、玄関のドアを細めに開けて、
中から、おずおずと夫婦がのぞく。
タテさん、イシマルに合図を送り中に入っていく。
イシマルは、玄関の外にただ立っているのである。
(さあ、どんな修羅場が演じられる事やら)
と思うよね。
ところが、中はいたって静かなのだ。
ドア越しに聞こえてくるのは、ぼそぼそと語る家主の
言い訳だ。
その語りを、タテさん延々と聞いている。

やがて、さんざん聞いたあげく、返済方法を相談し始めた。
こうしましょう、ああしましょう。
それが駄目なら、ここからお金をひねり出しましょう。
延々数時間、親身になって返済の仕方を伝授しているのだ。
脅したり、怒鳴ったりなど全くしない。
しまいには、ありがとうございます の家主の声に送られてタテさんは退散するのだ。

では、アルバイト君はなんの為にいるのでしょう?
家主はただでさえ怯えているのだ・・・
怖い怖い関係の方が押しかけて来るのを。
そこに、二人の人間が現われる。
一人は親身になって、相談に乗ってくれる。
しかし、外にいるサングラスを掛けた人物は何だ?
怖い関係じゃないのか。
この返済チャンスを逃すと、あのサングラスのアンチャン達が
次は、どっと押しかけて来るのではないのか?
家主がかってに悪い想像を膨らませるのである。

結果、少しづつではあるが、真面目に返済に応じるのだ。
このタテさん、一日に一件しか取立てに行かない。
その代わり、何時間でもいる。
一度も、怒鳴ったのを聞いた事がない。
怖い関係とは無関係らしい。
ある意味、凄腕のプロだ。

アルバイト料、一件2000円。
# by ishimaru_ken | 2006-12-01 08:53 | 昔々おバカな話



石丸謙二郎
by ishimaru_ken
検索

リンク集

以前の記事
2024年 07月
2024年 06月
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月

画像一覧