テレビで流れる、おなじみの映像だ。 北国の露天風呂に、真冬、雪の中、猿がつかっている。 うっとりとした満足顔が人間そっくり。 どうやら風呂に入るのには序列があり、目下の者は、目上の者に、 気を使わなければならない。 こそっと入ろうものなら、叱責される。 猿界も日々階級に悩んでいる。 あの温泉につかる猿を見るたびに思う。 彼らは、お湯から出たあと、風邪をひかないのだろうか? 周りは、豪雪地帯で、雪も降っている。 気温は、マイナスだろう。 冬毛の彼らだが、温泉に浸かったあとは、びしょぬれだ。 ブルブルっと水気をふるったところで、 我々がバスタオルで拭くようには、水分はとれない。 お日さまも照っていないので、乾かすのは体温しかないだろう。 「湯冷め」しないのだろうか? つまり、いつ湯から出るのか? どうやって出るのか? 出終わりの映像を観たことがない。 ぜひ観てみたいものだ。 我々が、温泉の湯上りに扇風機を浴びているのは、 脱衣場が暖かいからにすぎない。 彼らは、このまま寒風吹きすさぶ樹の上に向かうハズ。 「そのうち乾くサ」 とつぶやいて欲しくない。 なにか手だてがあると思われる。 ぜひ、その解説を、テレビで見てみたい。 まさか、近くで目下が渇いた葉っぱを持って待っているとか・・・ 雪穴の中に乾いた葉っぱを隠しているとか・・・ 人間の家から盗んだタオルを隠し持っているとか・・・ ウっとチカラを込めて熱を発し、自らの体温で乾かすとか・・・ お日様が当たる風のない日を選んで入浴しているとか・・・ #
by ishimaru_ken
| 2023-05-28 05:55
| その他
新刊本が出来上がった。 第四弾である。 第一弾《山は登ってみなけりゃ分からない》 第二弾《蕎麦は食ってみなけりゃ分からない》 第三弾《台詞は喋ってみなけりゃ分からない》 に続くのだが、4冊目の題名が少し変・・・ どういう意味だろうか? いろはかるたの《い》に「犬も歩けば棒にあたる」がある。 それに似ている。 似ているが、何かがおかしい。 そう、何かがおかしいと思って頂ければ、読みやすい。 〇〇は〇〇してみなけりゃ分からない。 最近、これを略して、《みなければ分からないシリーズ》 さらに略して、 《みなわかシリーズ》と呼ばれている。 誰が呼んでいるのか? え~とぉ~わたしではないような気がしてぇ~ ゴホン・・・いずれにしても、《みなわかシリーズ》は、 4冊目を迎え、さらに伸びる勢いである。 今回、本の最後に、俳優の風間杜夫氏から、 楽し気な言葉を送っていただいた。 風間さんとは、45年前から、劇作家つかこうへいの元で、 切磋琢磨した戦友であり、役者の先輩であり、尊敬する俳優であり、 麻雀仲間であり、楽しく呑む達人でもある。 特に呑むことに関しては、 だれよりも楽しい雰囲気を醸し出すエキスパートだ。 本の帯に写真まで載せると、まるで、 風間杜夫の出版本にみえなくもない。 実は連作の中で、「犬は」を第一弾として発表したかったのだが、 題名が、なんの事やら意味わからん、という事で、 みなわかシリーズを確立させてから出しましょう、 という運びになったのである。 さて、アナタは、 「犬も歩けば棒にあたる」の意味を理解しているだろうか? 意味を分かっていたとして、なぜ犬が登場し、棒にあたるのか? 《犬は》ではなく、《犬も》となっている訳はなに? この謎に、筆者が挑戦しているのであります。 《犬は棒にあたってみなけりゃ分からない》 アナタと共に、ナゾを解きましょう。 #
by ishimaru_ken
| 2023-05-27 05:35
| その他
キャンプ場にいた。 夕方、水道のある場所で、顔を洗っていた。 ハイエースに日頃から常備してあるお風呂グッズから、 洗顔剤を出した。 チューブ状の、よくあるタイプだった。 ブチュッっと出し、顔にゴシゴシ・・・ ん・・・なんだ?違和感がある。 ツブツブ状のモノが顔面にひろがっている。 (最近の洗顔剤には、そういうモノもあるナ) 顔面の全体をゴシゴシ・・・ すると、ちょびっと唇から口の中に入った。 ん・・・? しょっぱい なんだこれは? 薄目を開けようとしたら、目の中にツブが染みてきた。 うわぁ~しみるぅ! こんなにしみる洗顔剤もないだろう。 あわてて、水をザブザブかけ、洗い流そうとする。 しみるしみるしみるぅぅぅぅぅ~~~ なんだコレは、歯磨きじゃないか! たしかに冒頭の写真の洗顔剤と、よく似ている。 チューブの大きさも触感も、そっくり。 「よく見なさいヨ」 言われれば、全く別ものだが、 お風呂グッズの中に入れてあるモノである。 よく見ることはない。 手に取れば、それは洗顔剤なのだ。 いつのまにか歯磨きもお風呂のジャンルに参加させたらしい。 そういう時は、 「参加させたヨ!」 指さし点呼をするべきだ。 私の場合、こういう現象がよく起こる。 これまでも、このコーナーで素直に語ってきた。 それならば、もう少し《学習》をするべきだろう。 世の中にある、「似ているモノを近づけない」という学習だ。 しかして、ガビガビになった顔で、 夕焼けを眺めながら、七輪で焼いた羊肉を食べていた。
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by ishimaru_ken
| 2023-05-26 05:33
| その他
人類は、空を飛びたかった。 鳥を見てあこがれた。 「鳥のように空を飛べたら~」 詩人は、いつの時代もつぶやいていた。 私人も、生まれてまもなくつぶやいていた。 そして、詩人はそこに、この言葉も付け加えた。 「自由に」 そう、自由に空を飛びたかったのである、鳥のように―― 鳥に近づこうと、人類は、飛行機を作ったが、 エンジンというマシンのお世話になっている。 やや自由度に欠ける。 パラセールという、風にのって平地からでも飛び上がり、 大空に舞い上がるアイテムも手に入れた。 パラセールの空を舞う完成度は高い。 時には、カラスにも脅されるというのだから、 鳥たちにも、いちもく置かれる位置を確保したのだろう。 そこで、トビウオにいちもく置かれようと、開発された 《フォイル》 これは、風が一定であれば、何時間でも浮いていられる。 したがって、100キロでも200キロでも、走っていられる。 (疲れなければ) 実際、上達したひとたちは、いったん海に出ると、 2時間以上たっても岸に帰ってこない。 ずっと走り続けている。 途中で、水分補給さえすれば、いつまでも遊覧飛行している。 時速50キロになんなんとする速さで―― さて、これは、上手になった人たちの話だ。 私の場合は、初心者なので、爆沈(バクチン)を繰り返している。 バクチンとは、水上クラッシュの表現で、 恐ろしいこと極まりない。 これまでのウインドサーフィンの場合は、 水面がすぐ近くにだったので、バクチンしても、衝撃は少なかった。 相手はしょせん、水。 ところが、フォイルでは、高さ1mの板の上に立って走行している。 自転車を立ち乗りしていると思っていただければよい。 (そんなことしたことない) という方には、自転車の二人乗りをして、 アナタは荷台に立っていると思えばよい。 その自転車は時速30キロ以上、40キロも当たり前。 たとえ周りが水だらけだとしても、転倒すれば、 自転車本体という硬い物質にぶつかるかもしれない。 ジャッキーチェンならいざ知らず、 わざわざスタントもどきのバクチンは味わいたくない。 しかし、その怖さを克服しなければ、先に進めない。 みんなすでに先に進んでいる。 追いつけ追い越せの精神が、いま発動されている。 頭にはヘルメット、ドライスーツの中にも、自作のプロテクター。 あばら骨を守る為の具材を身体に巻き付けている。 その姿は、ぶくぶく膨れたミシュラン人形に見えるだろう。 「イシマルさん、太ったんじゃないの」 逢うヒトごとに言われる。 たしかに、胴回りはタルのよう。 とてもスポーツ選手には見えない。 だからついでにと、準備運動の時、シコを踏んでいる。 #
by ishimaru_ken
| 2023-05-25 05:29
| スポーツ
フォイルとは、ウインドサーフィンから進化したもので、 水中に羽があり、その揚力で、浮き上がって空中を進むモノ。 《水中翼船》の原理に近い。 羽というより、飛行機の翼そのもの。 飛行機の翼は、空気の揚力を利用しているが、 フォイルは、水の揚力に頼っている。 水は、空気より、とてつもなく密度が高い。 ゆえに、揚力がその分、高い。 飛行機が速く飛べば飛ぶほど揚力が高くなにのと同じで、 フォイルも速く走れば走るほど、空中にすべてが浮いてゆく。 《すべて》とは、飛行機型の翼以外、すべてである。 つまり、何も知らずにその姿を見ると、 水の上1mの空中に、ウインドサーフィンが、 人を乗せて空を飛んでいるのである。 操る人間は、ボードの上に立っている。 セールという風を受ける帆を両手で持っている。 風のチカラを下に位置する翼に伝える。 では、人はどのくらいの高さに居るのか? 1mほどの高さで、足の裏がボードを踏んでいる。 すると目の高さは、プラス身長分となる。 トラックの運転手の目線で、時速40キロ以上で走っている。 私は、その初心者。 初めてフォイルに乗ろうとする人に襲いかかるモノは何? フォイルの上下動。 あがったり、下がったり。 あがれば空に向かってボードがロケットのように発射し、 とんでもない事態となる。 下がれば、ノーズ(ボードの先)が水面にささり、 激突ブレーキがかかる。 上に乗ってスピードを出している人は、前に吹っ飛ぶ。 「一本背負いやられたぁ~」 前にぶっとぶ行為を、《一本背負い》と呼んでいる。 水中に落ちればいいのだが、道具に身体をぶつける事もある。 うちみ、打撲、突き指、 温泉の効能の張り紙をそのまま、自分のからだに張りたくなる。 あばら骨をぶつけると、しばし息ができなくなる。 ヒビの問題も生じる。 だから、上半身に巻きつけたライフジャケットの弾力にたよる。 とはいえ、息が止まるのはいたしかたない。 「一本背負いをくらうのは、やめましょう」 教えてくれている師匠のツッシーに諭されるのだが、 好きで喰らっている訳ではない。 私の性格の《無謀さ》が悪い方に傾くと、 あばら骨が犠牲になる。 ただし今のところヒビも折れもない。 生まれてこの方、骨折をしたことがない。 骨が折れない分、ヒザがアッチに曲がったりして、 じん帯だのに迷惑かけている。 #
by ishimaru_ken
| 2023-05-24 05:19
| スポーツ
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