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スキップ
スキップ_e0077899_1422116.jpg
 そういえば最近、スキップをしてないな?
目の前をスキップして跳ねていった、
小さな男の子を眺めながら、ふと思った。

少なくとも、この1年間、スキップした記憶がない。
走りながら、ジャンプした覚えはあるが、
アレは、スポーツだしな。
よし、ちょっと外でスキップしてこよう!
 ~~~ ~~~
スキップしてきた。
面白くなかった。
形だけのスキップに過ぎなかった。
スキップとは、心から湧き出る喜びである筈だ。
さっきの子供だって、喜びに溢れていたではないか!

ん・・?
スキップって、英語だよナ。
日本語にスキップにあたる表現はあるのかな?
<とぶ>、<はねる>、<ぴょんぴょん>、
<けんけん>・・・

なんか違う。
無いとすると、江戸時代の人達は、もの凄く嬉しい時、
どうやって、ソレを表現していたのだろう?
喜びのあまり、
思わずスキップする事はなかったのだろうか?
スキップ=2度踏みというテクニックは、
日本では、育たなかったのだろうか?

ん・・?
アレは、スキップに似ているゾ。
《青森ねぶたのハネト
♪~ラッセ~ラ~ラッセ~ラ~♪
軽快な祭りの掛け声と共に、男も女もはねだす。
彼らを、《ハネト》と呼ぶ。
ハネトは、2度跳びだ。
スキップ同様に跳び、その高くあげた方の足を、
空中で後ろ向けに蹴る。
運動生理に反する動きをする。
もの凄く大変な動作である。
嬉しさのあまり跳んだにしては、
あまりにも激しい作業を強いられる。

初めてハネトにチャレンジした人は、
空中で足がからんで転んだりする。
昔取った杵柄で、はねたお父さんが、
全治三週間、肉離れを起こしたりする。

「日本のスキップは、ハネトだ」と断定するのは、
難しいかもしれない。
だって・・・
スキップが、ルンルルンルル~
と、鼻歌であるのに対し、
ハネトは、
♪~ラッセ~ラ~ラッセ~ラ~♪
笛まで吹いて、大歌声で喜び過ぎだもん。
スキップ_e0077899_142561.jpg

# by ishimaru_ken | 2016-01-11 06:00 | スポーツ
腕短いネ
腕短いネ_e0077899_9111668.jpg
 「う~む、私の腕は短ぃ・・」
ある日ふと、気づいた。
腕の付け根から、指先までの距離が、
イシマルの場合、短いのではないか?
すぐに検証した。
胸の前に、1m定規をあて、腕を伸ばす。
指の先端で、定規を挟み、その長さを計測する。

「ねぇ、みんな、やってみようヨ!」
ウインドサーフィン仲間の胸に、定規をあてる。
計測結果が出た。
大勢の平均値が、私の数値を、
大幅に上回っているではないか!
「み・みんな、こんなに腕が長いんだ?」
すると、驚きの返歌がくる。
「イ・イシマルの腕は、こんなに短いんだ?」

そういえば・・・
私は、腕立て伏せが得意だ。
テレビ番組の《スポーツNO1》では、
3分間で、200回を数えた事もあった。

そういえば・・・
私は、懸垂が得意だ。
スポーツ番組の《ウンテイ》では、
懸垂走行で、60mを超えた事もあった。

これって、考えてみれば、腕の長さが関わっている。
地面に近づけようが(腕立て伏せ)、
地面から離そうが(懸垂)、
距離が近い方が有利に決まっている。
腕が短い=往復距離が短い

ところが、殆どのスポーツでは、腕が長い方が有利だ。
話をボクシングにしてみよう。
殴りあうボクシングでは、
腕が長いほど有利だというのが定説だ。
バトミントンでも、卓球でも、テニスでも、
腕の長さに比重が置かれている。
よもや、バスケットだのバレーボールだの、水泳だの、
「長ければ長いほど良い」
と言われるスポーツばかりだ。
相撲なんて、マワシに手が届くために、
どんなに苦労している事か!

岩登りの、クライミング競技に至っては、
「あと、1センチで次のホールドに届いたのにぃ!」
そんな嘆きすら聞こえる。

《アレンの法則》というものがある。
温暖な気候で進化した動物は、腕が長く、
寒冷な気候で進化した動物は、腕が短いというものだ。
この法則に当てはめると、
私の祖先は、寒冷地で育っている。

「イシマルさん、腕が短くて良かった事はないんですか?」
はいはい、よく聞いてくれました!

え~とネ、ボクシングのジャブはもの凄く速いネ。
往復距離が短いから。
ま、ボクシングはしないけど・・

え~とネ、荷揚げ作業は、楽だネ。
上げ下げの距離が少ないから。
ま、荷揚げ自体あまりしないけど・・・

え~とネ、顔を洗う時、腕が横に張らないネ。
短い分、角度がつかないんだろネ。
ま、必要ないけど・・・

え~と、え~とネ、
あと、なんだっけかネ・・・・

あっ、カンパイの時、たいがい届かないネ。
腕短いネ_e0077899_911252.jpg

# by ishimaru_ken | 2016-01-10 06:09 | その他
神社の裸ん坊
神社の裸ん坊_e0077899_93190.jpg
 神社は、杜である。
森ではなく、北杜夫の杜だ。
風間杜夫の杜だ。

日本の神社から、杜をなくすと、なにやら哀しい。
衣服をつけずに、立たされた生徒のようで可哀想である。
隠すべきものは隠さなければ、哀れである。
時折、神社周りの造成などで、やむなく杜がなくなる。
刈られる。
裸になる。
神様も恥ずかしいだろうが、お参りにゆく我々も恥ずかしい。
舞台裏を見られてしまった芝居小屋のようで、落ち着かない。
梁に吊るされた鈴の縄をにぎる手に、力がはいらない。
お賽銭を投げ入れようと、財布を出すのだが、
中身を覗かれているようで、背が丸くなる。

杜がないセイで、光があふれている。
世の中、光があふれるのは、めでたい事なのに、
神社に関してだけは、おおいに困る。
苔をまとって、じめっとして貰わなければ・・

なんだか、スースーしている。
隙間風どころではない。
まともに風が吹き抜けてゆく。
たまに、ゴ~などと髪を巻き上げる。
巻き上げる髪が無いおとうさんでも、思わず首をすくめている。
パンパン・・・打った柏手が、杜に吸い込まれる事なく、
空を漂っている。

なにより、神社につきものの、カラスがいない。
カラスが寝床すら造れない。
しかし、カラスから、
晴れ着に糞を落された苦い思い出のある娘さんだけは、
胸を張って、ポックリを鳴らしている。
神社の裸ん坊_e0077899_914393.jpg
 与論島の丘の上の神社は、風が強すぎて杜がなかなか育たない
# by ishimaru_ken | 2016-01-09 06:00 | その他
猪三日
猪三日_e0077899_857468.jpg
 またもや親戚の家の近くで、猪が捕まえられた。
血抜き処理された大きな肉塊が送られてくる。
友人らが集まり、猪鍋とあいなった。

猪の脂は不思議だ。
煮ても煮ても、溶けていかない。
真っ白い脂が、やや濁り色に変色するだけだ。
豚のように、トロトロに溶けるのではなく、
硬く引き締まった脂となる。
こいつに歯を当てると、グギュッと弾力を感じる。
よく噛みしめて呑みこむ。
胃袋に落ちた瞬間から、力が漲る。
野生は旨い。

さて、猪を食した次の夜だ。
「今度は、焼こう!」
猪肉の焼肉に興じた。
ここでも、脂は健在だ。
コリコリ感が倍化する。
野生の猪には、霜降りという発想がない。
赤肉は赤肉の部分に、脂は脂身の部分に・・と区分けして、
配置されている。
よって、脂だけ食べたければ、可能だ。
脂好きな奴が、その快挙に出ようとするが、
周りの仲間の睨みによって、阻止される。
やはり、皆、猪の脂は好きなようだ。

そして、3日目の夜。
まだまだ、肉塊が残っている。
「今夜は、猪スキヤキだぁ~!」
なんと、3日連続で、猪料理となってしまった。
さらに申せば、猪は、スキヤキに良く似合う。
甘醤油に煮締められた肉片。
伸ばす箸がとまらない。
すでに3日目だというのに、我らはまだまだ、猪を愛でている。
こうして、大きかった肉塊が消えた・・胃袋に。

その時、思わず額に手をやった。
「しまった、猪カツを作るのを忘れた!」
猪三日_e0077899_8565042.jpg

# by ishimaru_ken | 2016-01-08 05:54 | その他
葛葉藤を切る
葛葉藤を切る_e0077899_9584882.jpg
 ノコギリを手に持っている。
青竹をノコで、引いてみる。
シャコシャコ・・簡単に切れる。
生きている竹はいとも簡単に切断できる。
しかし、枯れた竹は、固くなって、切るに難い。

これは、アダンの樹にも言える。
シャコシャコシャコ
生きたアダンは、簡単に切れる。
ところが、枯れたアダンを切るには、
生きたアダンの10倍の力がいる。
切った私が言っているから間違いない。

で、ここに蔦が登場する。
正式名称《葛葉藤》クズハフジ。
その根っこから葛が取れる。
葛湯のクズだ。
このクズハフジの蔦は、生命力が旺盛だ。
森から、どんどん触手を伸ばし、
ありとあらゆる障害を越えて、周りに拡散してゆく。
木に巻き付き、地面を這い、家屋の壁に取り付き、
ほおっておけば、1~2年で、家は覆い尽くされる。

我が家は、このクズハフジとの闘いと言っていい。
夏には、ウネウネと近づいてくる蔦を、
植木バサミで切る作業で忙しい。
切っても切っても、伸びてくる。
いったいどこからやってくるのだろう
かねてよりの悩みだった。

昨日、森の中にむりやり踏み込んでみた。
ヘルメットに安全靴、重装備でのぞんだ。
そして、ついに見つけたのだ。
その親玉を。
そやつは、大きく成長した大蛇のように、
木々の間でくねっていた。
太さは、10cmを超えている。
辿ってゆくと、崖の地面の中に没している。
「こいつが、親の幹だったのか!」

私の腰には、ノコギリがぶら下がっている。
上を見上げると、葛は、木々に巻き付き、
遥か上空まで伸びている。
親分を切ってみよう!

「ここで、切断して大丈夫だろうか?」
「切った途端、ドサドサと落ちてこないだろうか?」
「それより、この太い幹が、切れるだろうか?」

ノコギリの歯を当て、喉ぼとけを上下させる。
ゴクリッ
ええいままよ・・・
シャコシャコシャコシャコ!
おお~~~なんと!
たった4回のシャコで、そのぶっといカズラが、
真っ二つに切れたのだ!
思わず、声が出る。
「生クズハフジ、おまえもか」
葛葉藤を切る_e0077899_9582975.jpg

# by ishimaru_ken | 2016-01-07 05:57 | その他



石丸謙二郎
by ishimaru_ken
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