ウインドサーファーが、頻繁に泊まっていた。 彼らに、食事を提供するのだが、 私が造る料理は、極端に、塩が少なかった。 「え~なにコレ?味薄いよぉ~」 当然、非難の声が上がった。 『いいから食え!』 悪びれなかった。 食うしかない彼らは、食った。 時間が経過した。 数か月・・・ 「今日の味噌汁、旨いんでないかい?」 しっかり出汁をとった味噌汁を褒めている。 ほとんど塩分がない味噌汁である。 それを、旨いと感じている。 さらに、数か月・・・ 「ねえ、今日の味噌汁、しょっぱくない?」 つい、手がすべり、多めの味噌を投入してしまった味噌汁の、 塩分の濃さを指摘している。 つい、と表現したが、ほんの少しである。 さほど、皆の舌が肥えてきている。 この数年で、わかった事は、 《塩分を減らすと、本来の味に敏感になる》 「今日の味噌汁、イリコダシとったぁ~?」 「コレ、乾燥ワカメじゃないネ」 肥えた舌は、喋りまで肥える。 「ほお~砂糖を使わねぇで、この甘味が出せるのかぃ?」 #
by ishimaru_ken
| 2015-06-01 05:59
| その他
毎年、何度も刈り取るのだが、興味があって、刈らずにおいた。 どうなるのだろう? 何が生えてくるのか、全く見当がつかない。 雑草とは、放っておくとどうなるのか? 山の中では、木々が生い茂っているので、 雑草はさほど激しく生い茂ることはない。 しかし、これまで、生え放題にした事のない、 街中の場所だとどうなる? すると・・・ 3月に、オオイヌノフグリや、踊り子草が咲いた。 4月に、タンポポの乱舞を観た。 次から次に、黄色の乱れ咲きに驚く。 いつの間に、種が飛んできていたのだろう? 4月の終わりから5月にかけて、草たちに花がつき始めた。 雑草も可憐な花を咲かすのだ。 赤、ピンク、黄色、白、だいだい色、薄紫・・ 雑草だけの叢に、大量の色が華やいでいる。 花壇に植えた花たちに負けていない。 むしろ、そのアトランダムな魅力は、花壇を超えている。 さて、そろそろ刈らねば・・・ いくら綺麗だからと云って、ここは、山の中ではない。 隣のある住居地区だ。 雑草の種を撒き散らかすのは、迷惑この上ない。 「どうなるか?」の疑問は、解き明かされた。 さあ、刈ろう! しかし、咲いている最中の可憐な花を刈り取るのは、 辛い。 ううぅぅ~~~ そういえば、オランダのチューリップ畑は、 花が全開になったその時に、花を全部刈り取るのだ。 そうすると、良質の球根が採取できる。 すべては、球根を育てる為に、花を咲かせたに過ぎない。 よし、オランダ方式でやろう! バリバリバリバリ ガソリン式の草刈機を作動させる。 「君らは、チューリップだぁ~」 来年また、咲いてくれぇ~ バリバリバリバリ 全部刈り取った。 し・しまった、写真撮るの忘れた! #
by ishimaru_ken
| 2015-05-31 05:50
| 謙の発見!
神奈川県、三浦半島の海岸線を伝い歩いている我が探検隊だ。 その岩礁の上に、面白い人工物を見つけた。 岩に、<丸い穴>があいている。 直径30~40cm、深さ10cmほどの穴が、 整然と並んでいる。 まるで、竪穴式住居の柱の跡のようである。 さらに、その近くに、大きな水槽のようなモノもあった。 硬い岩を、まるで、ナイフでスパッと切ったような断面に、 首を傾げ、見入る。(冒頭写真) (コレは何だろう?) この岩礁地帯を通るたびに、疑問が湧いていた。 この場所に、漁師さんの番屋(ばんや)でもあったのだろうか? 番屋があったにしても、 ココは台風の高波がぶちあたる岩礁の上である。 ナゾだ・・・ っと、そのナゾが、ある場所で解き明かされた。 先日、三浦半島は逗子市の市役所の前を歩いていた。 ガラス越しに、大きな絵が見えた。 すぐに、ドアをくぐり、絵の前に立つ。 その絵の一部分に目が釘づけになった。 <番屋>を描いているのではないか? ないか?と云う疑問形を通り越して、確信する! 過去に、岩礁地帯に番屋が建っていた時期があったのだ。 絵が証明している。 ナゾを解明するのに、最近は、パソコンを駆使するようだが、 足が解決してくれる事だってある。 足で発見した場合、この昂揚感は、はかりしれない。 絵の前に立ち続ける私は、フランダースの犬の、 ネロ少年そのものであった。 数年越しの疑問が、ス~と溶けてゆく・・・ #
by ishimaru_ken
| 2015-05-30 05:52
助監督が叫んでいる。 犯人を追いかけてきて、刑事達が、水たまりで格闘するシーンだ。 刑事が、犯人を追いつめる。 塀を乗り越え、ビルの谷間を走り、 挙句、泥道に呼び込まれる。 そこで、大勢の刑事が犯人にタックルする。 水たまりに飛び込む! バッチャ~ン! 背広姿の刑事たちが、泥んこの中で、泡を吹いている。 当然のことながら、撮影では、カットがかかるまで、 役者は、泥の中で暴れまわる。 飛んでくる泥を眼球に受けようが、 喉の奥に、泥が飛び込もうが・・・ カットォ~! 撮影が終わるや、我らは、風呂場に運ばれる。 着ていたモノをすべて、ビニール袋に押し込め、 シャワーを浴びる。 汚い状態から、まっさらな状態に復元される。 さらに、運ばれた場所はメーク室だ。 やはり、復元される。 何もなかった状態にしつらえられる。 そんな時だ・・・ 「すみませ~ん、リテイクで~す」 もう一回、先ほどのシーンをやり直すのだと言っている。 (ふむ、望むところだ) 全員が、新たに用意された背広に袖を通し、目を輝かせている。 (泥んこ遊び、また行くですネ!) 面白いことに、 逆境になればなるほど、逆境を楽しむ我らがいる。 我らとは、役者であり、それを造るスタッフだ。 「すみませ~ん、もう一回、リテークで~す」 『ハアハア~、おう、望むところだ、背広は、まだあるのかぃ?』 衣装さんが眉もゆがめず、ポツリ。 なんぼでも、用意しまっせ! #
by ishimaru_ken
| 2015-05-29 05:48
| 仕事
《とことん歴史紀行》 BS11にて。放送されている番組だ。 すでに3年目になる。 2時間番組である。 イシマルが、ナレーションを申しつかっている。 日本の偉人達の歴史を、しっかりと取材し、 ときには、いまだ、世に出ていない驚くべき新事実を見つけ、 自信をもって発表する番組である。 2時間・・・ そういえば、2時間モノのナレーションは、ない。 あったとしても、単発である。 レギュラーとして、毎週毎週2時間モノは、ない。 ない・・・と断言したが、たぶん、ない! 別に威張っている訳ではない。 面白いから、やってみようと始めた結果だ。 番組のスタッフの情熱に、ほだされたというのが、真相だ。 「よくもまあ~」 集めてきた歴史の面白い話に、溜息が出る。 そうそう、この番組も空撮をやっている。 空から、城下町を空撮し、そのまま、降りてくると、 田んぼだったりする。 この空撮を可能にしているのが、例の奴だ。 《ドローン》 小型カメラを乗っけて、空高く上がってゆく。 強風さえ吹かなければ、グラグラ揺れることもない。 ヘリでの空撮より安定しているかもしれない。 どちらかというと、あの映像は、昔よく見た、夢に似ている。 《空飛ぶ夢》 我が町の上空を滑空する夢だ。 自分の家の屋根をなぜか眺めている。 小学校の屋上を見下ろしている。 電線に引っかかりそうになり、急上昇したりする。 ドローンを造った人は、空飛ぶ夢をたくさん見た人だな。 まずは、ルール作りを早くやってほしいものだ。 #
by ishimaru_ken
| 2015-05-28 06:02
| 仕事
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