インドのご家庭にお邪魔したとする。 ナンが食べたくなったとする。 「米より、ナンが食べたいのですが」ねだったとする。 すると・・・ 『ウチではナンが食べられないのヨ』 えっなんで? その理由は、家庭には、ナンを焼く窯が無いのだ。 あの高温になる大きな釜は、レストランにはあるが、 個人の家には、置いておけない。 ゆえに、ナンを食べたかったら、レストランに行くしかない。 それでも、「家庭でナンを食べたい」とごねるアナタがいたとする。 それは、日本に例えるとこうなる。 外国の方が、日本の家庭に来たとする。 握り寿司が食べたくなったとする。 「握ってください」 突然言われても、おかあさんには、寿司は握れない。 おとうさんにも、握れない。 寿司を握れる家庭なんて、稀有だ。 そこで、外国の方は驚く。 『え~寿司握れないんですかあ~?』 日本人は皆、空手が出来て、寿司が握れると思っている。 そして、マラソンをしていると思っている。 (それは、少し正しい) だから、インドの家庭に行って、ナンをねだってはならない。 ねだるなら、「ナンみたいなモノを・・」 さすれば、ナンみたいなモノが出てくる。 ほら、日本でも、ちらし寿司が出されるでしょ。 その辺で、手を打とう。 #
by ishimaru_ken
| 2015-05-22 06:04
| その他
私の場合、しょっちゅうとぶ。 とぶ・・とは、今まで、叩いていた原稿が、とぶという意味だ。 どこかに行ってしまうという意味だ。 無くなるといっていい。 あさ、朝陽が登るに合わせて起きた私が、 カシャカシャやっている。 30分ほど、キーをブッ叩いていた、その時! ポンッ? このコーナーの原稿がどこかに、とんでしまう。 <とぶ>という表現がおかしいのだとしたら、 何と言えばいいのだろう? 「無くなった・・」 実は、さっき、その不思議な現象が起きた。 そんで、これを書いている。 しばらく、アチコチ探したのだが、ラチがあかない。 消えたモノが、これまで出てきた試しがない。 パソコンに詳しい人に、訊いてみると、 「どこかにある」と言うのだが、見つかった試しがない。 私のパソコンは、ナイーブらしい。 そこで、思うのだ。 無くなったモノは、もういいではないか・・ 根掘り葉掘りは、しなくてもいいではないか・・ 所詮、思いつきを語っているだけである。 アナタに負担はかからないハズだ。 そう、パソコンがとんでくれたおかげで、悟ったのだ。 今思った事を、今言おう! #
by ishimaru_ken
| 2015-05-21 05:54
| その他
部屋に、パソコンのランケーブルが見つからない。 フロントに赴く。 「ランケーブル、お願いします」 『はい、どうぞこちらへ』 広いロビーを横切り、 ロココ調のがっしりしたデスクの前に連れていかれた。 目の前で、スリーピースを着こなした利発そうな女性が口を開く。 『どのようなパーティをお望みですか?』 「はっ?」 『こちらのバンケットでは・・・』 どうやら、ランケーブルをバンケットと聞いてくれたようだ。 ランケーブル (あんえーうる) バンケット なるほど、母音は、ほぼ一緒だ。 確かに、アーチキレーション(かつぜつ)が苦手な私だ。 どちらかと云えば、母音が強い。 子音がはっきりしない傾向が高い。 しばしば聞き返される事の多い、私の会話である。 やむなく、フロントに戻る。 「いえ、ランケーブルです」 『あらあら、ごめんなさい・・』 謝るなり、奥に引っ込んでいった。 しばらく後、戻ってきた手には、こいつが乗っていた。 《ガムテープ》 (あんえーう) ランケーブル さっきより、かなり接近した。 母音は、ほぼ完ぺきだ。 アナタにも、今、声に出して貰いたい。 《ランケーブル、ガムテープ》 私の心は、落胆している。 そんな間違いをするだろうか? コントでしかあり得ないような聞き違いをしてくれる。 しばし、深呼吸をする。 もし、次に、再び何か聞き違いをされると、 私の役者生命が脅かされるような気がする。 背中にレッテルが貼られる。 <何を言っているのか分からない役者> さあ、最後のチャレンジをするべきか? それともこのまま立ち去るべきか? ふと・・カーナビの、音声ガイダンスのある間違いを思い出した。 以前、カーナビに、 《津久井浜整形外科》と声で吹き込んだら、 長崎の《ハウステンボス》に連れて行こうとされた。 浜のHAと、ハウスのHAが引っかかったらしい。 そこで、私は一計を思いついた。 こう、声を出したのである。 《ハウステンボス》 するとだ、カーナビは、 《津久井浜整形外科》につれて行こうとするではないか! よし、あの音声カーナビ作戦だ。 フロントのほかの方に、歩み寄る。 「アノ~あんえーう、貸してください」 すると・・・! ためらいもなく、ランケーブルが目の前に差し出された。 すごい! やった! 私の役者生命は維持された。 むしろ、強化されたと言い換えよう。 なんせ、母音だけで、意思を通じさせたのである。 ・・しかし、ランケーブル一本借りるのに、 これほど時間がかかっていいのだろうか・・・ #
by ishimaru_ken
| 2015-05-20 05:48
| 仕事
絵であったり、書であったり、デザインであったり・・ そもそも殺風景な壁を、何とかしようという、思惑だ。 ふむ・・ これらの絵は、おそらく、ホテルが出来たその日に、 掛けられたモノと察する。 掛けられたまま、長い年月、 同じ部屋の同じ壁に掛かっていたモノと察する。 客は、同じホテルに泊まる事はあっても、 同じ部屋に泊まる事は、そうそうない。 すると・・壁に掛かった同じ絵を見る事は、ほぼない。 「最上階の角の部屋」 こんな要求をする客は、<ゴルゴ13>以外いない。 さらに言えば、部屋の壁の絵を覚えている客は少ない。 少ないながらも、覚えている客も、わずかだがいる。 ・・・私だ。 (あれっ、この絵、見た事あるゾ?) 以前、このホテルで、泊まった部屋に違いない。 部屋ナンバーは覚えていなくとも、絵は覚えている。 こんな記憶には、うなづける。 ・・しかし、こんなバージョンもある。 (あれっ、この絵、見た事あるゾ?) さっきと同じ感想を述べているではないか。 来たこともない初めてのホテルで、 同じ絵を見つける。 ソレは、いわゆる、コピー絵である。 もちろんどちらも、コピー絵である。 「え~とぉ、この絵、どこで見たんだっけ?」 しばし、たたずむ。 思い出せない。 でも、嬉しい。 非常に少ない確率で巡り合った絵を眺め、心躍らせている。 #
by ishimaru_ken
| 2015-05-19 05:56
| 仕事
読む時間は、ある。 私の場合、移動が多い。 新幹線だの飛行機だの。 その間、文庫本を握っている。 たまに台本を握っているケースもあるが、 台本の場合、すぐに眠くなるので、 眠りたい時の、睡眠薬代わりにしている。 文庫本は便利だ。 なんたって小さい。 片手で持てる。 サンドイッチを摘まみながらでも、なんとかページをめくれる。 カバンの中でも、エリアを主張しない。 長い小説でも、上下巻に分けて、持ち運びできる。 そんな時だった・・・ 仲間の俳優が、読み終わったからと云って、 文庫本をくれた。 いただいたモノを見て、思わずのけぞった。 「おいおい、ちいとばかし、デカクないか?」 試しに立ててみたら、立った。 足の親指と比べても、遜色なかった。 この分厚さだったら、普通、上下に分けるのではなかろうか? はたして、上下に分ける、分けないは、どこで決まるのだろう? 誰が決めるのだろう? 「まあ、なんとなく」 なんて言葉は聞きたくないゾ。 さっき、文庫本は片手で持てると言ったが、 この厚いクラスになると、持てるは持てるものの、 持ちたかない気持ちの方がまさる。 一時間も持っていられるだろうか? 電車の中で、つり革に掴まり、ページを折り曲げて持っていた折に、 ひょんな拍子に、手が滑り、落っことし、 前に座っているオジサマの顔面強打なんてことになったら、 事件である。 最悪だ。 そういえば、この小説の題名なんだっけ? 貰った本なので、題名をしっかり見ないで読み始めてしまった。 題名を、うろ覚えで見始める映画に似てなくもない。 くるりと本を返すと、題名が目に入る。 なるほど、そうきたか・・・ 《最悪》 #
by ishimaru_ken
| 2015-05-18 05:56
| 仕事
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